「地球惑星数学及び演習:常微分方程式」シラバス


基本情報

日程と内容
常微分方程式 [吉田] 5/24,31,6/7
評価の方法
平常点に関しては、授業中の演習(黒板に出てきて解く)と小テストを 行うつもりです(小テストの時間がなければ、宿題にするかもしれません)

講義の内容

あまり理論的にうるさいことを言わず、ともかく微分方程式が 「解けるようになる」ことを目標にする。微分方程式には解けるものと 解けないものがある。よく応用で出てくる解ける方程式に関して、 解けると判断して解けるようになることを目指す。 ここまでが予定しているコースで、もし時間があれば などをやるつもり。

参考書

神保秀一「微分方程式概論(数学基礎コース=H4)」(サイエンス社)
平易で実用的な解説。この教科書の前半部の第3章までが 常微分方程式を扱っている(後半は偏微分方程式とラプラス変換)。
笠原晧二「微分方程式の基礎(数学基礎ライブラリー5)」(朝倉書店)
上の教科書よりもう少し数学的に基礎的な部分が扱われている。 解の存在定理も扱われているし、上の教科書より一般論が書かれている。
寺沢寛一「自然科学者のための数学概論(増訂版)」(岩波書店)
物理数学全般のバイブルとして定評がある。境界値問題は、通常の 微分方程式の教科書には載っていないことも多いので(上の2つの 教科書を含む)、たとえばこれを参考にすると良い。
Peter E. Hydon "Symmetry Methods for Differential Equations -- A Beginner's Guide" (Cambridge University Press)
常微分方程式が「解ける」場合に、かなり一般的に応用できるテクニックを 扱っている。本講義の「全微分型」と関連している。「全微分型」を うまく使うと広い範囲の微分方程式が解けることが解説されている。