「地球惑星の科学」シラバス
最終更新日:2009/04/13
基本情報
- 曜日と時間
- 火曜1限 (8:45-10:15)
- 講義日程
- 今のところ、全学的な休講日以外に 5/19 が休講の予定です。
その他が予定通りならば、(たぶん)全部で 13 回の講義があります。
なお、休講がある可能性もあるので、その都度注意してください。
予定を終了しない場合は、補講の可能性もあります。
- 講義内容
- 本講義では、地球惑星科学の概論を行います。
教養として皆さんに知っていておいてもらいたいと思う
地球科学の知識を広く浅く皆さんに伝えていきたいと思います。
- 講義の目的
- 教養としての地球科学ですから、皆さんが生きていく意味を考えるための
題材になることや、生きていくのに役立つ知識になることを伝えたいと
思います。
- 担当
- 吉田茂生(居室: 理学館 203-2 号室,
内線:4580, e-mail:yoshida@eps.nagoya-u.ac.jp)
- 単位数
- 2単位
- 評価の方法
- 受講者が多いので、試験 (60%) と出席 (40%) で成績を付けます。
出席で、不正が見つかった場合はペナルティを科します。
評価の目安は、8割以上が優、7割以上が良、6割以上が可、
6割以下が不可、です。試験は、ノート持ち込み不可。
追試験は全学の規定にしたがい、やむを得ない事情がある場合にのみ行います。
- 質問御意見等
- 講義の最中の質問御意見は大歓迎です。そのほか、講義後に聞いて来て
くれても良いですし、電子メールなどで
いつでも質問してください。私の部屋まで来てくれても構いません。
ただし、部屋にいないことも多いので、事前に連絡をしておいてくれないと
無駄足になるかもしれません。
ただし、この講義は「広く浅く」知識を伝えることを目指しているため、
内容のほとんどは私の狭い意味での専門からは外れています。そのため、
難しい質問にはすぐには答えられませんのであしからず。
- 講義ホームページ
- http://epp.eps.nagoya-u.ac.jp/~yoshida/japanese/lecture/rikei-kyoyo/index.html
ここにシラバスや最新の講義ノートを置いています(ただし図は面倒なのと
著作権問題があるので含んでいません)。講義ノートは講義の
一週間くらい前から置いておきますが、前日の夜まで少しずつ
書き換えが行われ、講義後に確定します。
参考書のリストもあります。予習・復習に利用してください。
実のところ、ノートを全部公開すると安心してかえって勉強しなくなるという
弊害もあるのですが、これまで大きな問題は無かったと思うので、
今年も公開することにしました。
講義の内容
だいたい以下の通りです。ただし、なりゆきによって変わることもあり得ます。
皆さんの反応を見ながらどんどん改善していきたいと思います。
- 1. 地球惑星科学とはどのような学問か?
- 教養としての地球惑星科学の見取り図を描きます。
- 2. 宇宙と太陽系の起源
- 宇宙が誕生してから地球ができるまでを概観します。
地球をつくる物質の起源を考えましょう。
- 3. 地球と惑星の形と構造
- 太陽系とその惑星の全体像を見てゆきます。
トピックとして火星探査の話もする予定です(後の章に回すかもしれませんが)。
- 4. 地球ダイナミクス
- 地球内部の運動、大気や海洋の運動はどのようなものでしょうか。
- 5. 生命と地球の歴史
- 地球や生命の45億年間の変遷をたどります。人類が存在するという
偶然について考えていただきましょう。
- 6. 炭素物語―地球史からみた地球温暖化問題と石油資源問題
- 炭素を軸にして密接に関わっている地球温暖化問題と石油資源問題について
説明します。とくに最近の原油価格の高騰が単なるマネーの問題ではない
ことを説明し、皆さんにこれからの生き方を考えていただきます。
- 7. 地震と地震災害
- 地震災害の基礎知識を教えます。それは、
地震災害で死なないための知恵になります。
- 8. まとめ
- 地球惑星科学を知ったあとで、人類のありかたについてもう一度
考え直してみましょう。
これらには、
- 役に立たないこと…生きていく意味を考える題材(2-5)
- 役に立つこと…生きていくための知恵(6-7)
が混ざっています。この両方が「教養」を構成すると考えます。この両方は
それほどきっちりわかれるわけでもなくて、「役に立つ」知恵が
「役に立たない」知識の前提の元に成り立っていることも多いし、
逆に、「役に立つ」知恵が「役に立たない」知識の解明を触発することもあります。
参考書
皆さんの勉強の参考に、毎回数冊の参考書を紹介します。講義ホームページ
にもリストを置いておきます。