「地球惑星の科学」シラバス


基本情報

曜日と時間
木曜1限 (8:45-10:15)
講義日程
今のところ、全学的な休講日以外に休講を予定していません。 全部予定通りならば、全部で 15 回の講義があります。なお、 休講がある可能性もあるので、その都度注意してください。 その場合は、補講の可能性もあります。
講義内容
本講義では、地球惑星科学の概論を行います。 教養として皆さんに知っていておいてもらいたいと思う 地球科学の知識を広く浅く皆さんに伝えていきたいと思います。
講義の目的
教養としての地球科学ですから、皆さんが生きていく意味を考えるための 題材になることや、生きていくのに役立つ知識になることを伝えたいと 思います。
担当
吉田茂生(居室: 理学部 E 館 E121, 内線:4580, e-mail:yoshida@eps.nagoya-u.ac.jp)
単位数
2単位
評価の方法
受講者が多いので、試験 (70%) と出席 (30%) で成績を付けます。 本来私はこのような講義は、出席とレポートで評価を行いたいところですが、 受講者が多いので、試験と出席で成績を付けます。 評価の目安は、8割以上が優、6割以上が良、4割以上が可、 4割以下が不可、です。試験は、ノート持ち込み不可。 基本的には追試験は行わないつもりです。
質問御意見等
講義の最中の質問御意見は大歓迎です。そのほか、講義後に聞いて来て くれても良いですし、電子メールや以下に説明する電子掲示板などで いつでも質問してください。私の部屋まで来てくれても構いません。 ただし、部屋にいないことも多いので、事前に連絡をしておいてくれないと 無駄足になるかもしれません。
ただし、この講義は「広く浅く」知識を伝えることを目指しているため、 内容のほとんどは私の狭い意味での専門からは外れています。そのため、 難しい質問にはすぐには答えられませんのであしからず。
講義ホームページ
[1] http://epp.eps.nagoya-u.ac.jp/~yoshida/japanese/lecture/rikei-kyoyo/index.html
ここにシラバスや講義ノートを置いています(ただし図は面倒なので 含んでいません)。講義ノートは講義の一週間くらい前から置いて おきますが、前日の夜まで少しずつ書き換えが行われ、講義後に確定します。 参考書のリストもあります。予習・復習に利用してください。 実のところ、ノートを全部公開すると安心してかえって勉強しなくなるという 弊害もあるのですが、試験結果に対する効果を見てみたい感じがするので、 今年は公開することにしました。

[2] http://gs.cshe.nagoya-u.ac.jp/
「ゴーイング・シラバス」のページ。ここにもこの講義のシラバスが あります。ここには、電子掲示板 (BBS) があります。 質問や要望を出すのに使ってください。
使うときは上のアドレスから「学生用 Going Syllabus」に入り、 登録してない場合は、授業名「地球惑星の科学」か教員名「吉田茂生」か 授業コマ「木曜1限」で検索すると、この授業のホームページにたどり 着きます。BBS を使うときは「質問の部屋」に質問を、「要望の部屋」に 要望を書いてください。ただし、必ず投稿者欄には 本名と所属を「吉田茂生@理学部1年」のように書いてください。 不適切な投稿は勝手に削除する場合があります。
「ゴーイング・シラバス」の使い方は
http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/gs/
を参照してください。

講義の内容

なりゆきによって変わると思いますが、だいたい以下の通りです。 皆さんの反応を見ながらどんどん改善していきたいと思います。
1. 地球惑星科学とはどのような学問か?
教養としての地球惑星科学の見取り図を描きます。
2. 宇宙と太陽系の起源
宇宙が誕生してから地球ができるまでを概観します。 地球をつくる物質の起源を考えましょう。
3. 地球と惑星の形と構造
太陽系とその惑星の全体像を見てゆきます。
4. 地球ダイナミクス
地球内部の運動、大気や海洋の運動はどのようなものでしょうか。
5. 地球の歴史
地球や生命の45億年間の変遷をたどります。人類が存在するという 偶然について考えていただきましょう。
6. 炭素物語―地球史からみた地球温暖化問題と石油資源問題
炭素を軸にして密接に関わっている地球温暖化問題と石油資源問題について 説明します。とくに最近の原油価格の高騰が単なるマネーの問題ではない ことを説明し、皆さんにこれからの生き方を考えていただきます。
7. 災害の科学〜とくに地震の科学
地震災害をはじめとする自然災害の基礎知識を教えます。 それは、災害で死なないための知恵になります。
8. まとめ
地球惑星科学を知ったあとで、人類のありかたについてもう一度 考え直してみましょう。
これらには、 が混ざっています。この両方が「教養」を構成すると考えます。この両方は それほどきっちりわかれるわけでもなくて、「役に立つ」知恵が 「役に立たない」知識の前提の元に成り立っていることも多いし、 逆に、「役に立つ」知恵が「役に立たない」知識の解明を触発することもあります。

参考書

皆さんの勉強の参考に、毎回数冊の参考書を紹介します。講義ホームページ [1] にもリストを置いておきます。

今日の資料


Paul Gauguin "D'où venons-nous? Que sommes-nous? Où allons-nous?"