第1回 熱力学の問題設定
4月13日
本日の内容
0-1. 講義の目標と講義の進め方について(シラバス)
0-2. 教科書について
Chapter1. Introduction―熱力学の重要性
カルノーの「火の動力、および、この動力を発生させるに適した機関についての考察」(1824年)の冒頭部
熱は運動の原因となることができ、しかもそれが非常に大きな動力を持つことを知らぬ人はない。今日ひろく普及している蒸気機関が、そのことを誰の目にも明らかに証明している。
熱こそ、地球上でわれわれの目にはいる大規模な運動の原因となるものである。大気の擾乱、雲の上昇、降雨、その他もろもろの大気現象、そしてまた、地球の表面に溝を掘りながら進む水の流れ――人間はそのごく一部を利用しているにすぎない――などは熱によるものである。地震や火山の爆発の原因もまた熱にある。
出典:「カルノー・熱機関の研究」広重徹訳・解説(みすず書房 1973)
Chapter2. 設定
2-1. 平衡状態
2-2. 物質の熱力学的性質
2-2-1. 状態方程式
2-2-2. 熱容量
本日のレポート問題(提出期限 4月18日午後1時 E121号室前)
[問題2.1] 教科書の演習問題2.1
ファンデルワールスの状態方程式
の圧力と体積の関係を図示せよ