とき | ひと | できごと |
18 世紀 |
ニューコメン、ウォットら |
蒸気機関の実用化と改良 |
1824 年 |
サヂ・カルノー |
カルノー・サイクルの発明:父親ラザールの水柱機関の効率の理論に
ヒントを得て、熱機関の効率の問題を考察した。その結果として、
最大効率の熱機関としてのカルノー・サイクルを発案した。
カルノーは熱素説を取っていたために、今から見れば熱の本質を
とらえ損なっているが、可逆性・不可逆性という論点を出したことが
本質的に重要。 |
1842 年 |
マイヤー |
エネルギー保存則:マイヤーは医師であった。
発想の原点は、体内では栄養物の酸化が発熱と仕事の両方を
もたらしていることに気付いたことにあった。
そこから、熱と仕事の間に何かの等価関係があるのではないかと
考えるようになった。 |
1847 年 |
ジュール |
熱の仕事当量の測定:電磁モーターの改良に取り組んでいるときに、
電流に熱作用があることを見出した。そこで、仕事と熱を直接
結びつけることに思い至り、仕事と熱の変換係数を測定した。 |
1848 年 |
ケルビン |
絶対温度:カルノーの仕事を詳しく検討して、絶対温度の概念を提案。 |
1850 年 |
クラウジウス |
熱力学の第一法則、第二法則の定式化 |
1854 年 |
クラウジウス |
クラウジウスの不等式:熱機関が一巡するとき Q/T < 0 |
1865 年 |
クラウジウス |
エントロピー概念の発明:ΔS > Q/T |
1882 年 |
ヘルムホルツ |
自由エネルギー概念の導入 |
1902-1904 年 |
アインシュタイン |
統計熱力学の構築:統計三部作 |
1905-1909 年 |
アインシュタイン |
輻射の統計熱力学、固体の統計熱力学:
光量子論を提案し、それを輻射に応用してプランクの式の理論的に
首尾一貫した導出に成功。固体の比熱の低温での振る舞いを正しく導出。 |