こういう辞書は他にはなく、ちょっと専門が違う論文を読んだりするときに 役に立つと思います、というのが自薦の辞です。
執筆者としては、次のような問題点もあると思いました。 書き始めるときに専門分野割りを先にしてしまっているので、 分野の境界になるようなことばや理系一般語のようなのが抜けやすい 感じがしました。私も気付いたところはできるだけ入れましたが (たとえば、「fraction = 割合、分率」なんていうのは、私が書きました)、 不十分なところも結構あると思います。本当は、全分野公平に見渡せる 編集の人がいると良いのでしょうけど、そういう感じではありませんでした。 監修者も直接全くコンタクトはなかったので、たいして何もやっていないのでしょう。 とはいえ、こういうところは版を重ねると改善されるのでしょう。たぶん。
専門語の訳語自体は似た分野の執筆者間でクロスチェックしているので、 あまり問題はないと思います。また、専門語の選び方も、上記のような 問題はありますが、似た分野の執筆者間でクロスチェックはしてありますので、 もちろんその範囲内ではできるだけ偏りのない内容にしてあります。