元素の名前

last update: 2004/09/29

重い元素の名前

元素の名前を公認する機関は IUPAC (International Union of Pure and Applied Chemistry) である。

1960 年代から長いこと世界的に認められた元素の名前は 103 番の Lawrencium (Lr) までしかなかった。104 番以降は、とりあえず Unnilquadium (Unq 104 番) のように無味乾燥に番号を元素名にしたもので 呼ぶことになっていた。それは、104 番より重い元素が作られていなかった ためではなくて、アメリカとソ連との間の命名権の争いによるものであった。 1997 年になってようやく IUPAC は 101 番から 109 番までの元素名を 正式に決めた(101 番から 103 番元素の名前にしても、 一般には認められていたもののそれまでは正式認可ではなかった)。

110 番の Ds (Darmstadtium) は 2003 年に名前が確定した。 さらに 111 番の Rg (Roentgenium) が現在 (2004 年) 提案されている。

情報源

[本:立ち読み] John Emsley 著、山崎昶訳 (2003)「元素の百科事典」(丸善)

[web page] Atomic Weights of the Elements 2001 by G.P. Moss (IUPAC 公認)

[web page] IUPAC 1997 年文書
IUPAC Adopts Final Recommendations for Names of Transfermium Elements
Names and Symbols of Transfermium Elements