マントル対流の歴史

last update: 2006/11/04

始新世プレート大再編

40-50 Ma にプレート運動が大きく変化した。これを「始新世プレート大再編」と呼ぶ。
  1. 太平洋プレートの運動方向が、北から西に変化した。
  2. インドプレートとオーストラリアプレートが合体した。 それに伴って、インドプレートの運動速度が半減し、オーストラリアプレートの 運動速度が急増した。
  3. ファラロンプレートが南北に分裂した。南側は今のナスカプレートである。 これに伴ってナスカプレートの沈み込み速度が半減した。
  4. true polar wander が大きく変化した。

解釈としては、スタグナントスラブが崩壊したと考えるのが有力である(深尾)。

情報源

[講演] 深尾良夫 (JAMSTEC) 「スタグナントスラブ:その後」 at シンポジウム「新地震・プレート・陸・海と大気」(2006/10/30) 名古屋大学環境総合館レクチャーホール

[講義録] 深尾良夫「マントルダイナミクス」