放射性元素による年代測定

last update: 2006/12/14

太陽系形成に関する年代測定法

絶対年代で最も精度が良いのは Pb-Pb 法であり 0.5-1.0 Ma 程度の精度が出ている (たとえば、Amerin et al. (2002) Science, 297, 1678-1683, doi:10.1126/science.1073950)。それより精度が良いのは、今のところは相対年代。 [情報源:中村講演]

情報源

[講演] 中村昇(神戸大理)「アエンデ隕石のコンドリュールの Rb-Sr 同位体系」 at 教室談話会 (2005/08/01) 名古屋大学理学部 E 館 E557 号室

14C 年代法

14C 年代法に関する全般的な web page として
radiocarbon web-info
がある。一通りいろいろ書いてあって便利。

14C 年代法の慣習

炭素 14 年代で BP と言うときは、AD 1950 年を起点にすることが推奨されている。

情報源

[講演] 仙田量子(名大DC)「バイカル湖湖底堆積物の14C年代測定」 at 第 17 回 SELIS 横断セミナー(2004/08/24) 名古屋大学高等総合研究館6階カンファレンスホール

[web page] Radiocarbon Date Calculation


U-Pb 系の年代学 (U-Pb 年代, Pb-Pb 年代)

U-Pb 系は、
238U → 206Pb     λ = 1.55 × 10-10 y-1     T1/2 = 4.47 × 109 y
235U → 207Pb     λ = 9.85 × 10-10 y-1     T1/2 = 7.04 × 108 y
の2つの系列があることが特徴である。この2つの系列の年代は、単純に言えば
206Pb* / 238U = exp (λ238 t) - 1       (1)
207Pb* / 235U = exp (λ235 t) - 1       (2)
からそれぞれ得られる(* は radiogenic であることを示す)。 2つの系列から得られた年代が一致することを concordant であると言い、 一致しないことを discordant であると言う。そこで、 206Pb* / 238U vs 207Pb* / 235U の図のことを concordia diagram と呼ぶ。

U が測定しづらい場合、あるいは abundance の小さい 235U が 測定しづらい場合は、(1) と (2) の代わり、あるいは (2) の代わりに (1) と (2) の比を取った

206Pb* / 207Pb* = [238U / 235U ] × [exp (λ238 t) - 1] / [exp (λ235 t) - 1]
を使うことがある。この場合、[238U / 235U ] は よほど特殊な環境でない限り一定値 137.88 であると仮定する。 このようにして決めた年代を Pb-Pb 年代と呼ぶ。

情報源

[講演] 佐野有司(東大海洋研)「NanoSIMS U-Pb dating of monazite and zircon」 at 教室談話会(2005/12/14) 名古屋大学理学部 E 館 E557 号室

[本] 平田岳史 (2002) 絶対年代測定法 in 「全地球史解読」(東大出版会)