隕石

last update: 2013/04/06

有名な落下が確認された隕石

Chelyabinsk 隕石
2013 年 2 月 15 日現地時間 9 時 15 分、ロシアのチェリャビンスク(カザフスタンとの国境のすぐ北)で、大火球が観測された。
割れたガラスなどで 1000 人を超す負傷者が出た。
NASA によると、衝突した隕石は、直径 17 m、重量 1 万トン、衝突速度は 15 km/s。 高度 20km で爆発して、爆発エネルギーは TNT 火薬 500 キロトン分。
100 年に一度程度の頻度の衝突と見られる。
LL5 type の普通コンドライト。
Tissint 隕石
2011 年 7 月、モロッコのタタという町の近くで隕石の落下があった。
7 kg の隕石が回収されて、火星起源であることがわかった。
Almahata Sitta 隕石
2008 年、スーダン北部に落下。
約 20 時間前に地球に接近する小惑星 2008 TC3 が発見された。軌道計算からアフリカに衝突することが予測されて、実際スーダン北部に落下した。
回収された総質量は 4 kg。
隕石は、ポリミクト・ユレイライト。ユレイライト(かんらん石、輝石、ダイヤモンドなどからなる)だけでなくて、エンスタタイトコンドライトやHコンドライトの岩片も含まれており、何度も衝突を経験したことを示している。
Sikhote-Alin 隕鉄
1947 年、極東ロシアのシホテリアン山脈に巨大隕鉄が落下。1.3 km3 の範囲に破片が飛び散った。回収された隕石の総量は 70 トン。
Tunguska
1908 年、シベリアで火球が爆発。直径 30 km の範囲で針葉樹がなぎ倒されて炎上。 落下した隕石は発見されておらず、彗星のようなものが衝突したと見られている。

情報源

[雑誌記事] 川上紳一 (2013)「繰り返す隕石衝突の衝撃」科学 2013 年 4 月号, 83(4), 368-370
[web page] Meteoritical Bulletin -- Chelyabinsk
[web page] Meteoritical Bulletin -- Sikhote-Alin