植生指標 (Vegetation Index)

last update: 2006/02/21
植生指標として最も良く使われるのが NDVI である。それを改良したものとして EVI というものもある。

NDVI (Normalized Difference Vegetation Index)

NDVI (正規化植生指標) とは、植生指標の一種で最も良く使われるものである。 植物の葉の反射率には、NIR (Near InfraRed) で高く、RED (赤) で低いという 著しい対照がある。そこで、
NDVI = (NIR-RED)/(NIR+RED)
という量は、緑色植物の葉の面積を表す良い指標になる。ただし、 雲や土壌の影響も受けることに注意する必要がある。

情報源

[講演] 山口靖 (2004)「リモートセンシングによる地球環境の観測 from local to global」 at 第10回 SELIS 横断セミナー (2004/04/06) 名古屋大学環境総合館 3F 講義室 1

[講演] 永井信 (2004)「衛星データを用いた熱帯域における植生の経年変動の解明」 at 第23回 SELIS 横断セミナー (2004/11/09) 名古屋大学高等総合研究館 6F カンファレンスホール

[web page] ASTER 用語集 「植生指数」


EVI (Enhanced Vegetation Index)

NDVI の改良型として MODIS (Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer) で 採用された植生指標。植生が密なところでの感度が高い、 大気の影響が補正されているなどの特徴がある。
EVI = G × (NIR-RED) / (NIR + C1×RED - C2×BLUE + L)
ここで、NIR、RED、BLUE は大気補正のかかった表面反射率、 L は canopy の透過に関する補正、C1、C2 はエアロゾルの補正のための係数である。

情報源

[web page] Terrestrial Biophysics and Remote Sensing Lab, MODIS Vegetation Index CD-ROM

[web page] Enhanced Vegetation Index (EVI) by NASA