鉱床
last update: 2006/08/10
ニッケル鉱床
ニッケル鉱床には大きく2種類ある
- magmatic Nickel-Copper-PGE deposits
- マグマが比較的 sulphur に富んでいると、FeS が液相不混和を起こして
マグマ中を沈む。これに Ni, Cu, PGE (Platinum Group Elements) などが
溶け込んでできた鉱床。代表的なのが、シベリアの洪水玄武岩に伴う
Noril'sk-Talnakh (ノリリスク-タルナフ)鉱山で、これが世界最大。
隕石衝突に伴う Sudbury 鉱山(カナダ)も有名。
- ラテライト鉱
- olivine などの風化に伴って濃集したもの。といっても、あまり品位は
高くない。
代表的なニッケル鉱床は第1のマグマ起源のものだが、ラテライト型のものが
HPAL(加圧硫酸浸出)法により最近使えるようになった。そのため、
資源の量が飛躍的に増えた。
情報源
[会話] with 浦辺徹郎氏(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)
(2006/07/10)
[web page]
Magmatic Nickel-Copper-PGE deposits in Natural Resources Canada
[web page]
Siberia and Mongolia: How They Link and Their Role in Asian Mineral Potential by Alexander Yabubchuk et al. in JOGMEC
[web page]
ニッケルの安定供給と湿式製錬の進展 by 五十嵐吉昭 (JOGMEC)