石油資源の将来

last update: 2005/08/06

石油生産がまもなく(あるいはすでに)ピークを迎えているという考え

石井吉徳氏は、石油生産がまもなく(あるいはすでに)ピークを 迎えているという考えである(詳細は下記の石井 web 参照)。 石油生産のピークは 2010 年までに来て、天然ガス生産のピークは 2020 年まで に来るという考えである。証拠として以下のようなものが挙げられる。
石井 web page の「世界の油田発見と石油生産の推移」の図
世界最大の油田ガワール(サウジアラビア)と第2位のブルガン(クウェート)は いずれも発見から 60 年くらい以上経つ古い油田で(ガワールは 1948 年、 ブルガンは 1930 年代)、海水を注入してようやく圧力を保っているのが 現状である。その後新規の油田が発見されているといっても、それらの 超巨大油田に比べれば全くスケールが小さい。
IEA も ExxonMobil も石油生産のピークを認めた
詳細は 石井吉徳「実質的に[石油ピーク]を認めた IEA」 参照
二酸化炭素による温暖化問題が騒がれているが、化石燃料の枯渇で IPCC が 予想するよりも二酸化炭素放出が増加しない可能性も高い。

情報源

[講演] 石井吉徳(富山国際大学) 「20世紀型文明の行方―「脱石油戦略」を考える」 at 万博記念国際シンポジウム「私たちは人間生活と環境の未来を構想できるのか?」 (2004/08/06) 名古屋大学野依記念学術交流館

[web page] 石井吉徳:豊かな石油時代が終わる

[web page] ASPO (The Association for the Study of Peak Oil and Gas) ヨーロッパを中心にして石油ピークを心配して 研究している団体