南海トラフ沿いの地震なのだが、以下の意味で例外的。 沿岸部では揺れの記録はあるものの、京都では揺れていない (揺れたならば、記録が残っていそうな文書に記録がなされていない)。 沿岸部では数 m から十数 m の高さの津波の記録が残っている。 海溝軸付近のごく浅い部分だけが動いたのかもしれない(安藤説)。
揺れが震度 2-3 程度の小さなものであったにもかかわらず、 極めて大きな津波が発生した。このため 2 万 2 千人もの死者を出した。 日本海溝の海溝軸付近の浅部が広い範囲ですべったとされている。
[雑誌記事] 山下文男(作家) 「これからの津波防災を考える」近代消防 2006 年 2 月号, pp.33-38.
揺れが小さかったにもかからわず、大きな津波が発生した。 海溝軸付近の浅部で断層がすべった。rupture velocity は 1.0-1.5 km/s 程度で非常にゆっくりしていた。
[科学記事] Charles J. Ammon, Hiroo Kanamori, Thorne Lay, Aaron A. Velasco (2006) "The 17 July 2006 Java tsunami earthquake", Geophys. Res. Lett., 33, L24308, doi:10.1029/2006GL028005