火山活動のインデックス
last update: 2014/06/24
火山爆発指数 Volcanic Explosive Index (VEI)
VEI | 噴出量 | 頻度 | 特徴 | 例 |
8 |
> 1000 km3 |
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- イエローストーン (210 万年前)
- スマトラ島トバ (7 万 4000 年前)
- タウポ(ニュージーランド)(2 万 6500 年前)
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7 |
> 100 km3 |
- 世界全体では 1000 年に1回程度
- 日本全体では1万年に1回程度
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- 阿蘇1 (約 27 万年前)
- 阿蘇2 (約 14 万年前)
- 阿蘇3 (約 12 万年前)
- 阿蘇4 (約 9 万年前。8 万 9000 年前)
- 姶良 AT (約 3 万年前。2 万 4000 年前)
- 鬼界アカホヤ噴火 (7300 年前)
- タンボラ (1815 年) [有史時代では最大とされる]。
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6 |
> 10 km3 |
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このクラス以上だとカルデラを形成することが多い |
- サントリーニ(もしくは Thera)カルデラの「ミノア」噴火 (ca 1620 BC)。
- ラーキ (1783 年)
- クラカタウ (1883 年)
- ピナツボ山 (1991 年)
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5 |
> 1 km3 |
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- 富士山宝永噴火 (1707 年)
- 樽前山 (1739 年)
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[注] VEI は、火山灰体積に基づいて定義されているが、質量としては空隙率に依存するという問題がある。
噴出物の量は、可能なら DRE で表現する方が主流になりつつある。
情報源
- [インタビュー記事] 藤井敏嗣 (2018)
噴火からどう学ぶか:予測の現状とすすめ方 [特集 つづく噴火・今後の備え],
科学, 88(7), 684-694
- [論文] 中田節也 (2014)
大噴火の溶岩流・火砕流はどれほど広がるか [特集 日本をおそった巨大噴火],
科学, 84(1), 48-52
- [論文] 前野深 (2014)
カルデラとは何か:鬼界大噴火を例に [特集 日本をおそった巨大噴火],
科学, 84(1), 58-63
- [論文] 高田亮・古川竜太 (2014)
過去1000年間に3回も巨大噴火がおこったインドネシアから学ぶこと [特集 日本をおそった巨大噴火],
科学, 84(1), 64-68
- [本] 石弘之 (2012) 「歴史を変えた火山噴火」(刀水書房) p.45
噴火マグニチュード
(噴火マグニチュード M)=log10(噴出物の総重量/kg)-7
この量は 1993 年に早川由紀夫氏が和文論文で提案した。
情報源
- [論文] 巽好幸・鈴木桂子 (2014)
焦眉の急、巨大カルデラ噴火―そのメカニズムとリスク.
科学, 84(12), 1208-1216
- [本] 巽好幸 (2016)
富士山大噴火と阿蘇山大爆発, 幻冬舎新書 419
科学, 84(12), 1208-1216