ただし、続編とちがって、ひとつ困った点がある。 うちの娘は、「ねずみさんは とっとこ とっとこ どこに いくのかな。このうちかな?」 のところで「ぞうさん」とか「うさぎさん」とか答えてくれる。 そこで私が「そうだね。よくできたね。」などと言うわけだが、 ページをめくったところででてくる文が「あっ ちがった」とか「また ちがった」なのが困る。 「そうだね」と言った後で「ちがった」と言うわけにもいかないから、私は「ちがった」を飛ばして 読むことになる。もちろん、この「ちがった」は、「このうちかな?」に対する答えで、 ねずみさんの行き先ではなかったという意味なのだが、娘は「どこに いくのかな?」に 反応してしまうので、話がずれてしまうのである。続編にはこのようなことが無いので具合が良い。
このような具合が悪い点があるにもかかわらず、人気があるらしいのは、 やはりいろいろな動物や食べ物が出てくるのと、絵が万人向けなためだと思う。 うちの娘も気に入っているようだ。