歴史でたどる領土問題の真実 中韓露にどこまで言えるのか

著者保阪正康
シリーズ朝日新書 309
発行所朝日新聞出版
電子書籍
刊行2012/05/31
電子書籍の元になったもの2011/09/10(第2刷)
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読了2015/05/22

日本の領土の歴史を真面目にたどってあるという感じの本。以前に読んだ 孫崎享「日本の国境問題」が外交問題としてこれを捉えているのに対して、 こちらは歴史の復習だから、問題解決に直接には役に立たない。しかし、歴史的にはどういう問題なのかを見ておくのには役に立つ。 独自の見解のようなものはそれほど書かれていない。

本の前半は、大日本帝国の領土の拡張史である。後半は、北方領土、竹島、尖閣諸島問題になる。以下は、その後半部のメモである。

ところで、尖閣は中国の領土、竹島は日本の領土と考えている人もいる ことを数年前に知ったので、ここにメモしておく。やはり領土問題はなかなか難しいものである。 尖閣に関しては、琉球が独立して、琉球と中国もしくは台湾との間で決めるのが歴史的には最も正当であろう。 そういうふうに見れば、シベリアもロシアから独立すれば北方領土問題は消えるであろう。