未来は音楽が連れてくる Part 1 日本が世界の音楽業界にもたらしたもの

著者榎本 幹朗
シリーズoToBon
発行所エムオン・エンタテインメント
電子書籍
電子書籍刊行2014/07/04
元となった連載Musician-NET 特別連載企画『未来は音楽が連れてくる』 第36--41回 (2012/06--2013/07)
入手電子書籍書店 Sony Reader で購入
読了2017/06/24
参考 web pages著者 twitter, 著者 facebook

Sony のスマホにしたら本書の前半がついてきた。Sony の宣伝ぽいところもある本である。面白かったので、宣伝に乗って一冊買ってしまった。音楽の流行というものが、いろいろな意味での技術革新とともに移ろうものだということが分かる。

本書前半は基本的に 1920 年代以降のアメリカ音楽の歴史である。 大和田俊之『アメリカ音楽史』と平行して読んだので、ものごとが立体的にわかって面白かった。 大和田氏の方は音楽を社会的背景の下にとらえているのに対して、本書の方は音楽産業におけるバトルと栄枯盛衰が主体である。 そうすると、たとえば、ロックンロールの流行を描くとき、大和田氏は Elvis Presley を中心に描くのに対して、 本書は DJ の Alan Freed を中心に描くといったことになる。

本書のサマリー

第1章 ラジオの登場で売上 25 分の 1 になったレコード産業、イノヴェーションを重ね復活

第2章 40 年かかったレコード産業、黄金時代の再来

第3章 日本が世界の音楽産業にもたらしたもの

第4章 メディアが音楽を救うとき~MTVの物語

第5章 MTV のグローバル経営から学ぶ。クールジャパンの進め方。

第6章 続・日本が世界の音楽産業にもたらしたもの