著者は、「100 分de名著」に過去講師として少なくとも2度(内村鑑三と石牟礼道子)登場するとともに、 最近「カルチャーラジオ」にも登場していたので、本の取り上げ方の傾向がわかってきた。 著者(講師)は、論理的な思索よりは、魂の訴えを重視するタイプの人である。 神谷美恵子は「カルチャーラジオ」でも取り上げていたので、 この『生きがいについて』こそ著者が最も好きな本なのかもしれない。
元の本のせいか、著者のせいかよくわからないけど、この解説は全体としての像があまり伝わらない。 個別の部分は感情に訴える部分があるしその通りだなあと思うけれど、なぜか全体として頭に入ってこない。 論理性が軸になっていないためだと思う。