しばらく前に買って積んであったのを、「NHK まる得マガジン 魅惑の日本茶」が 放送されたのをきっかけに読んでみた。
これまで日本茶は日常的過ぎてあんまりオタクに楽しむということが一般的に無かったと思う。 いわゆる茶道も作法が中心で、お茶のテイスティングみたいなことはプロに限られていたと思う。 それがだいぶん変わってきて、ワインやコーヒーなどと同じく個人の趣味としても銘柄を選んでみたりするという動きが 出てきたということがこういう特集の背景のようである。お茶業界の仕掛けもあるのだろう。 私はお酒は弱いしコーヒーにはいつもミルクを入れてしまう質なので、 ワインやコーヒーのテイスティングを楽しもうという気にはならないのだが、お茶ならという気になる。
そういうトレンドになってきて、煎茶も個性を主張するようになりつつあるようだ。 しかし、これまでお茶の品種が「やぶきた」に偏っていた(日本の緑茶の 3/4 を占めるらしい)ことが 問題になってくるだろう。
本特集で私が初めて知ったことをいくつか挙げる:
- 茶師十段と呼ばれる資格がある。これは「全国茶審査技術競技大会」で何度も優秀な成績を挙げた者だけが取得できる。全国で 13 人しかいないそうだ。 お茶の優秀なソムリエのようなもの。
- ワインのような感じで瓶詰めで売る「ボトリングティー」なるものがある。1 本 1 万円を超えるものもある。
- 嬉野では、お茶を前面に出した観光プロジェクト「嬉野茶時」なるものをやっており、お茶農家がお茶を淹れるイベントをやっている。