名探偵コナン 55~57 巻

著者青山 剛昌
シリーズ少年サンデーコミックス
発行所小学館
電子書籍
掲載時期2019/12/13--2020/01/02(公式アプリ)
入手名探偵コナン公式アプリ
読了2020/01/03

スマホアプリ「名探偵コナン」で毎日一話ずつ無料で読める漫画のメモの続き。

事件のサマリー

事件名Files登場人物事件の概要 or 関連事項トリック
55妃英理弁護士の恋10 秘密の妃英理(1)、11 秘密の妃英理(2)
  • 戸部先生:獣医

蘭がコナンを連れて、妃英理弁護士事務所に行き、初デート記念日の花束を渡すが、英理は落ち着かない様子。 猫のゴロの世話を蘭に押し付けて、慌てて事務所を出て行く。蘭はそれを不審に思い、英理の跡をつけてドッグカフェに入る。 すると、英理は腕にたくさんの生傷のある男と話しており、震えながら涙を流している。蘭は、英理が悪い男に 泣かされているのだと思い、男に蹴りを入れそうになる。コナンが「その人は、ただの獣医さんだよ!!!」と叫んで、 何とか蹴る寸前で止まる。男の生傷は獣医の仕事柄、英理が涙を流していたのは、ゴロちゃんが寝ているときに震えるのが心配で たまらなかったせいだった。獣医の先生の見立てだと、ゴロちゃんは単に夢を見ていたのだろうとのことだった。

小五郎と英理の夫婦のラブコメ
獣医であることの推理
56本庁の刑事恋物語8 左手の薬指1 婚約指輪!?(1)、2 婚約指輪!?(2)、3 婚約指輪!?(3)
  • 諸口益貴(まさたか):ミステリー作家
  • 出島覚治:ライター
  • 垂水亘:カメラマン
  • 穴吹晴栄:雑誌編集者

佐藤刑事が左手の薬指に指輪をしているので、警視庁内は騒然としている。

半日前、奥多摩の諸口の別荘で、翌日行われる予定の諸口と小五郎の対談の打ち合わせが行われている。 雑誌関係の穴吹、出島、垂水、ならびに小五郎についてきた蘭とコナンも一緒だ。 穴吹の前の編集者の秋場が、その年の春、自宅の密室で死んでいたことが話題になる。

翌朝、諸口を起こしに行くと、鍵のかかった自室で諸口が死んでいた。死因は、コーヒーに入れられた青酸カリだった。 部屋には小さな窓が一つしかなく、死体が部屋の唯一の鍵を手にしていたことから自殺と見られた。 コナンは遺体がしている指輪の上下が逆になっていることに気付いた。諸口は細かいことを気にする性格だったので、自分でそうしたとは思えなかった。

犯人はライターの出島だった。彼は、諸口を毒殺した後、カセットテープの磁気テープを指輪に通し、その端を窓の外に出した。 部屋に鍵をかけてから、鍵をテープに通して諸口の掌まで滑り落とし、その後テープを回収して、密室に見せかけた。 動機は、かつて諸口が秋場を使って殺人トリックを試しており、その事故で秋場が死んだことに対する恨みであった。

なお、佐藤刑事は、指輪を単なる魔除け、虫除けだと思っていた。

カセットテープを利用した密室作り
56山姥の刃物4 鬼婆伝説殺人事件(1)、5 鬼婆伝説殺人事件(2)、6 鬼婆伝説殺人事件(3)
  • 田中伊和江:田舎の一軒家の主のお婆さん
  • 大庭茜:金融会社社長の娘、ホストクラブの客
  • 安達頼人:ホスト
  • 香原風雅:ホスト、本名は田中祥太で伊和江の孫

阿笠博士と少年探偵団がキャンプ場に向かう途中で、車がパンクして立ち往生している。 近くの大きな一軒家に一晩泊めてくれるように頼むことにした。 一軒家の主は、山姥のような風情のお婆さん(田中伊和江)だったが、泊めてくれるという。

そこへ、大庭、安達、香原の若い3人組がやってきて、ガス欠で泊めてくれという。その3人も泊まることになる。

夜、光彦がトイレに行ったとき、お婆さんが包丁を研いでいるのを見る。光彦がびっくりして部屋に戻ったとき、大庭の悲鳴がした。 駆けつけてみると、大庭が頚動脈を切られて殺されていた。お婆さんが研いでいた包丁は、箪笥の上の桐の箱に入っていたが、 ルミノール反応は出なかった。

犯人は安達だった。金魚の水槽の中の黒曜石を砕いて凶器にしたのだった。使った黒曜石は水槽に戻していた。 動機は、大庭が安達の親をだまして借金を増やしていたこと。もともと安達がホストをしていたのは、親の借金を大庭の親に返すためだった。 ほぼ返済が終わってホストを辞められそうだったのに、また増やされてしまったことに怒った。

香原は、本当は伊和江の孫の祥太だった。祖母が心配になって見に来たのだった。顔は整形していた。 伊和江は、それを孫と見抜き、料理人になると言って出て行った孫のために包丁を研いでいたのだった。

黒曜石が刃物になる
56黒い写真の行方7 西からの手がかり、8 写真の行方、9 カンパニー
  • 西郡宗兵:模型店店主
  • 早織:西郡の元カノ
  • 多湖:西郡のモデラー仲間
  • 古庄:西郡のモデラー仲間

コナンが服部平次に水無怜奈について調べておいてくれと頼んでいたこと(「 服部平次との3日間」)に対する返事が電話で来た。本堂瑛祐の父親がよく行っていたお好み焼き屋の店主の孫が 東京で模型店をやっているという。そこで、コナンは阿笠博士に頼んで、その人に連絡してもらって一緒に会いに行ってもらう。

コナンと阿笠博士と灰原はその人(西郡)のマンションを訪ねる。本堂瑛祐の父親の写真を見せてもらえるということだったが、 その写真がなくなっていた。パソコンからも消されていた。部屋にはついさっきまで何者かが侵入していた跡があった。 可能性が高いのは、部屋の合い鍵を持っている早織、多湖、古庄の3人。コナンは西郡にその3人に電話をかけてもらう。

電話の応答などから、コナンは犯人は多湖だと言い当てた。実際、彼はベランダの洗濯機の中に隠れていた。 彼は、自分が作ったのでもない模型の戦車の写真を自分が作ったと言っていた。それを西郡らがネットに載せるなどと 言っていたので、そうなるまえに隠してしまおうとしていたのだった。

探していた本堂瑛祐の父親の写真も見つかった。彼は「カンパニーに雇われていて」「いよいよ潜る」と言っていたらしい。

洗濯機に隠れていた犯人
56赤と黒のクラッシュ [発端/血縁]10 間違い電話!?、11 血が語る真実
  • 庵野(あんの):水無怜奈のファン
  • 庵野の母親

蘭が水無怜奈のファン(庵野)を知っているということで、蘭、本堂瑛祐、園子、コナンは一緒にその人に会ってみようということになる。 ところが、電話が通じないので、実家に直接行って見る。すると庵野の母親がいた。彼女はさきほど息子と電話したというのだが、 どうやら振り込め詐欺のようだった。コナンの機転で犯人は捕まった。

夜、庵野が帰ってくる。水無怜奈の若いころのビデオを見せてもらうと、まさに瑛祐が持っていた姉の若いころの写真とそっくりだった。 しかし、瑛祐はそれが姉であることを頑なに否定する。ビデオからは怜奈の血液型は AB 型であることがわかる。ところが、 瑛祐の血液型は O 型のはず。かつて瑛祐が姉から輸血をしてもらったということと話が合わない。

振り込め詐欺犯人の嘘
57赤と黒のクラッシュ [血縁/絶叫/冥土]1 母の遺品、2 死を呼ぶ片手袋、3 黄泉からの殺人者、4 哀しみの手袋
  • 奥平角蔵:奥平家の主人
  • 奥平詠子:角蔵の妻
  • 奥平鍛吾:角蔵と前妻の息子、1年前に殺された
  • 田端菊代:奥平家の家政婦
  • 瀬川旗郎:奥平家の執事

本堂瑛祐は、奥平という人のお屋敷に母親の遺品を取りに行くと言う。その中には瑛祐の母子手帳もあるらしい。 瑛祐の母親はそこで瑛祐を育てながら住み込みの家政婦をしていた。 一方、毛利小五郎も翌日そこに殺人事件の捜査で行くと言う。そこの息子が1年前に殺害されたが、真相は闇の中らしい。

そこで、翌日、小五郎、蘭、コナン、瑛祐は奥平家を訪ねた。瑛祐の母子手帳には、瑛祐の血液型が O 型だとはっきり記されていた。

奥平家では不幸が次々に起こっていた。2年前には、現在の執事の兄が車で崖から落ちて死んだ。 1年前には息子の鍛吾がプールで溺死させられた。両手両足を縛られ、口はガムテープで塞がれていた。 そして、右手には前の執事がいつもつけていた白手袋がはめられていた。その対になる左手の手袋は、その3日後に角蔵の書斎で見つかっていた。

突然、角蔵の書斎で高価な壺が割れる音がする。角蔵の「開けるなァ!!!」という声が聞こえるが、皆が扉を開けて飛び込んでみると、 角蔵が首を吊っていた。近くに本が落ちていてその表紙がダイイングメッセージかもしれなかった。題名は『黄泉からの殺人者』で、 「黄泉」のところに血がたくさん落ちていた。

コナンは、眠りの小五郎推理ショーで角蔵殺しの手口を明らかにした。角蔵は台車に乗せた本の山の上に乗せられ、 両手に後ろ手に大きな壺を持たされた。首には縄がかけられた。我慢できなくなって壺を落としたので、大きな音がした。 そこで人がやってきて扉を開けると、本が崩れて首を吊られるという仕掛けだ。犯人は家政婦の田端だった。 息子の鍛吾を溺死させたのも田端だった。ダイイングメッセージの「黄泉」は「冥土=メイド=家政婦」を指すものだった。 動機は、奥平父子が前の執事を酔わせて車ごと崖から落ちて死ぬように仕向けたことに対する復讐だった。 奥平父子は、鍛吾が起こした自動車事故を隠蔽するために前の執事を殺していたのだった。

本を並べて密室を作る仕掛け、ダイイングメッセージを解く
57テレビ局の悪魔5 悪魔が来たりて…、6 悪魔のカラクリ、7 悪魔の涙
  • 沖野ヨーコ:人気アイドル
  • サタン鬼塚:ロックバンド「三途のIII」ボーカル
  • 漆原典児:芸能プロダクション社長

阿笠博士と少年探偵団はテレビ局に見学にやって来る。サタン鬼塚の姿を見て子供たちが驚く。

サタン鬼塚の控え室では、サタン鬼塚がマネージャーに中華料理の注文と鏡の購入を頼む。

芸能事務所社長の部屋にサタン鬼塚が化粧を落とした姿でやってきて、社長を殺害する。本エピソードは倒叙ものである。

少年探偵団はサタン鬼塚の控え室を探しに行く。光彦が姉からサインを頼まれていたからだ。 光彦がサインをもらって、少年探偵団がサタン、マネージャーとともに控え室の中にいると、社長が大変なことになったという知らせがあり、 皆で社長の部屋に向かう。すると、社長が刺殺されていた。

サタンにアリバイはなかったが、メイクをしたままであれば目立ち過ぎるので犯人ということにはならないだろう。一方、メイクをいったん落として塗り直すには鏡が必要だが、その鏡がなかった。しかし、コナンは、透明な定規の裏に黒い紙を当てて鏡の代わりにしたのだろうと言い当てた。

サタンの告白によると殺人の動機は幾つかあった。かつて喉を痛めて入院をした時に、社長が勝手にホームページに「生け贄が必要だ」と書いて死者を出したこと、社長が解散ライブを潰したこと、悩んでスランプに陥っていたことなどだった。

鏡の代用品
57逃亡者8 逃亡者
  • 榎本梓:喫茶ポアロのウェイトレス

毛利小五郎が何者かに追われて逃げ回っている。が、次々に先手を打たれて逃げ場所がなくなる。しょうがないのでポアロに戻ってみると、少年探偵団が待っていて、お年玉のおねだりをした。

コナンは小五郎には遠慮して、阿笠博士におねだりしたが、何と500円!小学1年生にはそのくらいが妥当だって。

お正月のドタバタ