名探偵コナン 74~75 巻

著者青山 剛昌
シリーズ少年サンデーコミックス
発行所小学館
電子書籍
掲載時期2020/07/01--2020/07/18(公式アプリ)
入手名探偵コナン公式アプリ
読了2020/07/18

スマホアプリ「名探偵コナン」で毎日一話ずつ無料で読める漫画のメモの続き。

事件のサマリー

事件名Files登場人物事件の概要 or 関連事項トリック
74動画サイト誘拐事件2 動画サイト、3 壺と猫、4 歩美の痕跡
  • 神辺敏夫:インテリアショップ神辺社長

阿笠博士の家でのカレーパーティーのため、歩美以外の少年探偵団は買い出しに出かける。 少年探偵団が戻ってみると、阿笠博士は気絶させられ、歩美はいなくなっていた。古い絨毯もなくなっていた。 歩美は絨毯にくるまれて連れ出されたようだった。

盗まれた阿笠博士の携帯電話から置いてあった歩美の携帯電話にメールが届いていた。 内容は、猫の写真とともに、この猫を探せというものだった。猫は見つからなかったが、夕方になって、 猫は見つかったから子供を解放するというメールが入る。実際、歩美が絨毯にくるまれてゴミ置き場に置かれていた。

犯人が阿笠博士の家の様子を前もって知っていた形跡があったことから、最近来た知らない3組の人々が容疑者だ。 阿笠博士が、最近倉庫から見つけた骨董の壺を動画サイトで自慢したので、それを見てきた人々だ。 1組目は若い姉妹、2組目は中年の夫婦、3組目は父親と息子だった。

コナンは、犯人の狙いは絨毯だったのだろうと見抜いた。ペルシャ絨毯は高価だからだ。阿笠博士はその価値をわかっていなかった。 犯人は、2番目に来た中年の夫婦で、インテリアショップのオーナーだった。彼らはもともとその絨毯を知っていて、 その行方を追っていたのだった。阿笠博士の動画でそれを見つけて、女の子を誘拐して絨毯をすり替えることを思いついたのだった。

誘拐を装って、絨毯のすり替えを行う
74コナンVS平次 東西探偵推理勝負5 どっちが名探偵なんだ?、6 阿部ちゃん、7 魔法の料理
  • 須貝絡利:客
  • 甘粕亨:客
  • 東條参平:客
  • 柴宮研吾:建設会社アルバイト、被害者

世良が毛利探偵事務所に来ている。そこに服部平次が現れる。和葉は途中ファミレスに寄り道しているという。 そこへ、和葉から連絡が来て、そのファミレスで人が死んで大騒ぎになっているという。そこで、 世良が平次と新一の推理対決をけしかける。新一にはコナンが連絡するということで。

平次、コナン、世良、小五郎、蘭は、そのファミレスに向かう。トイレで人が死んでいたという。 死因は、青酸系の毒物が混入された飴玉。第一発見者のキャメル捜査官は、トイレで死んだ人の声を聞いていて、 その内容からすると自殺ではないかと言う。

平次は、キャメル捜査官が関西弁を聞き間違えたのだと気付く。「阿部ちゃん」は「飴ちゃん」の聞き間違い、 「自分」は相手のことだとわかった。とすれば、これは他殺、犯人は店内にいるはずだ。

アリバイのない人ということで、容疑者は須貝、甘粕、東條の3人に絞られた。皆、東京の人で 関西人はいないようだった。

コナンは、その3人に塩辛い味噌汁を飲ませて関西人をあぶりだした。「辛い」と言うのが関西人で、 東京人なら「しょっぱい」と言うはずだ。それで甘粕が関西人だとわかった。甘粕が犯人だった。 動機は、かつて建設会社の社長を毒殺したことをバラされそうになったことだった。

関西弁の聞き間違いを見破る、関西人を見破る
74, 75毒と幻のデザイン 8 EYE(イーワイイー)、9 バームクーヘン、10 クレイジーダイヤモンド、11 誓いの実況見分、1 奥様の告白文、2 親子の間の錯視
  • 若松耕平:デザイン会社社長、先月殺された
  • 若松芹香:耕平の妻
  • 若松育郎:耕平の息子
  • 椎名正繁:デザイン会社専務取締役
  • 藤波純生:デザイン会社チーフデザイナー
  • 佐竹好実:秘書
  • 米原桜子:家政婦

先月、軽井沢で殺されたデザイン会社の社長若松耕平の名前で、犯人らしき人物から平次に会いたいという手紙が来た。 若松の大阪の実家の鍵が入っていたので、和葉がその屋敷に行ったところ、風呂場に人がいて、突然電気が消えた。 5分くらいしてまた点いた時にはその人がいなくなっていたという。と同時に、その人の頭の横の壁に刻まれていた文字EYEも 消えていたという。一方、若松耕平が殺害された風呂場のタイルにもダイイングメッセージが書かれていたはずなのに、 警察が来た時には消えていたという。ダイイングメッセージの最初の文字はSだった。

平次、和葉、コナン、蘭、小五郎は、若松の東京の本宅を訪れる。事件当時別荘にいた人も集まって、 リビングで事件当日の話を聞くことになる。次期社長をめぐる争いもありそうである。

育郎がバームクーヘンを食べて倒れる。青酸系毒物のようだった。しかし、他のバームクーヘンからは毒が検出されず、 犯人がどうやって毒の付いたバームクーヘンを育郎に取らせたのかが謎だ。大きさもきれいに8等分されていた。

和葉が長野県警の上原由衣刑事に電話をしてみると、大和警部、諸伏警部とともに軽井沢の別荘の捜査をしていた。 別荘の風呂場のタイルが、クレイジーダイヤモンド錯視になっていた。タイルはこの錯視を利用して入れ替えられており、 若松耕平のダイイングメッセージはSonであることがわかった。つまり、耕平殺しの犯人は息子の育郎らしかった。

育郎は毒の付いたバームクーヘンを食べたのではなく、それ以前から毒が手についていたという可能性も出てきた。 そうだとすると、犯人は芹香だと平次とコナンは推理した。ところが、彼らが芹香の部屋に行ってみると、芹香は毒殺されていた。

芹香が万一の時のために残しておいた封書が金庫にあった。それは告白文で、耕平を殺したのは育郎だと書かれていた。 育郎の部屋のドアのノブにかけられていた毒の粉が芹香のスリッパからも見つかったことから、育郎を殺したのは芹香で、 芹香は自殺したのだとも考えられた。

しかし、平次とコナンが明らかにしたところによると、ドアノブの粉はフェイクで、育郎に毒の付いたバームクーヘンを 取らせたのはジャストロー錯視で大きく見える方に毒を付けたのだった。犯人は佐竹で、芹香を殺したのも彼女だった。 「若」の字をたくさん見せてゲシュタルト崩壊を起こさせ、毒をつけた辞書を引かせるように誘導したのだった。 佐竹は、耕平の実の娘(耕平の最初の妻との間の子)だった。動機は耕平を殺した育郎と、 それを隠蔽した義母の芹香への復讐だった。

クレイジーダイヤモンド錯視、ジャストロー錯視、ゲシュタルト崩壊
75小五郎さんはいい人3 小五郎さんはいい人、4 本物の眠りの小五郎、5 偽小五郎の名推理
  • 桐谷貴江:アパートの大家
  • 恩田遼平:大学生、貴江の孫娘の恋人
  • 坂内久実:アパート住人
  • 石亀謙:アパート住人
  • 兵頭順治:アパート住人
  • 傳川源佑:アパート住人、土木作業員、被害者

蘭、園子、世良、コナンは学校からの帰り道。小五郎がビアガーデンで飲んだくれてらしいと知り、 蘭が憤慨していると、老婆から毛利小五郎さんはいい人だと声を掛けられる。彼女によると、 毎週来て家で小さな事件を解決してもらっているという。彼女は自分の家の隣のアパートの大家でもある。

蘭たちはその家に行ってみる。小五郎が来たというので見に行くと、恩田遼平という別人だった。 彼は貴江の孫娘の恋人で、その孫娘に頼まれて小五郎のふりをしているのだという。

隣のアパートが騒がしい。行ってみると、扉が壊されている部屋があって、そこで傳川が死んでいた。 コナンは、そこにいた坂内、石亀、兵頭のうちの誰かが殺したのだろうと睨む。3人は、傳川の部屋の目覚まし時計の ベルが鳴りやまなかったので、部屋に押し入ったという。前の晩には傳川のテレビが大音量で音を出したので、 音を下げてくれと言ったらテレビを切ってくれたという。

コナンは偽小五郎の恩田に入れ知恵をして推理を言わせる。テレビのスイッチを入れたり切ったりしたのは、 扇風機の首振りを使ったトリックだった。そして犯人は兵頭だった。兵頭が麻薬の運び屋であることを 傳川が見つけ、傳川が兵頭をゆすっていたのが殺害の原因だった。兵頭は、前の晩に傳川を殺しておいてから、 テレビと目覚まし時計の仕掛けをしておいたのだった。

恩田は、貴江の孫娘の恋人ではなかった。孫娘の同級生で、かつ貴江は恩田が小学生の時の先生だった。 恩田は昔の先生を助けたくて貴江のところに行っていたのだった。

扇風機の首振りとタイマーを使ってテレビを点けた後消す仕掛け
75初恋の共同捜査6 千葉刑事の初恋の人、7 覚えてませんか?、8 君ってもしかして…
  • 重井徳子:主婦
  • 福地明歳:会社員
  • 名和武朗:フリーター

概要はすでに書いたので、 ここでは、灰原哀の名セリフを二つ引用しておく。

「ーったく…高木刑事といい白鳥警部といい…どうして私達の周りの刑事って奥手で鈍感で世話の焼ける クソバカ野郎ばっかりなのかしら?」

「やっぱり豚に真珠ね…」

犯人をデコ車で罠にかける