名探偵コナン 仮面ヤイバー特集

• 長さん（高木長介）：ベテラン警察官
• 仲本広俊：会社員
• 加藤彰：仲本の同僚
• 志村由依：仲本の婚約者。加藤の元カノ。

高木刑事が鳥取の連続窃盗団の合同捜査本部に派遣されるという噂が捜査一課に流れる。 とそのとき、米花町４丁目のマンションで殺人があったという知らせが入り、長さんと佐藤刑事、高木刑事が現場に向かう。

刺殺だった。婚約者の志村が第一発見者だった。犯人らしき人物を少年探偵団が見ていた。それで、加藤が捜査線上に上がった。 加藤がいるというアパートに行ってみると、千葉刑事も同じ部屋にいた。加藤は千葉のアパートに居候していたのだった。 しかし、犯行時刻には、加藤は千葉と一緒にテレビやビデオを見ていたというアリバイがあった。

やはり犯人は加藤だった。千葉に時間を勘違いさせるしかけをしていた。前の晩には酒を飲ませて、千葉を寝坊させる。 「朝生７」という番組は、９時からケーブルTVでやっている再放送版を見せる。家の時計の針は少しずつずらす。そういったしかけだ。 殺害の動機は、恋人を横取りされ、その上、海外から彼女宛に出していた手紙を隠されていたことだった。

鳥取に派遣されるのは、長さんだった。同じ高木姓なので皆が勘違いしていただけだった。

千葉刑事は犯人の加藤を自分のアパートに居候させていた。千葉は、特撮オタクで、仮面ヤイバーのレアな人形も持っている。 犯行のあった日には、４時間余り仮面ヤイバーのビデオを見ていた。

今回の千葉刑事の役割は、人が好くて友人の加藤に騙されてしまう役。

• 江本将史：スポーツジムトレーナー、合コンの首謀者
• 江本彩：イラストレーター、将史の兄
• 江本浩太：将史と彩のいとこ
• 六田卓児：ミュージシャン
• 引屋門成：モデラー
• 佐塚良兼：紙幣コレクター

概要はすでに書いたので、ここでは 佐藤刑事と高木刑事のラブコメに注目する。

合コンで、高木刑事と佐藤刑事が鉢合わせして気まずいことになる。 高木刑事は千葉刑事に、佐藤刑事は宮本由美に、それぞれ数合わせで誘われて、ついてきただけではあった。

合コンの最中に、佐藤刑事と高木刑事は誘拐事件に巻き込まれる。千葉刑事と宮本由美は酔っていて使い物にならない。 捜査のとき、いつになく佐藤刑事は高木刑事に厳しい。

帰りの車の中で、佐藤刑事と高木刑事は良い雰囲気になってくる。でも、車には小五郎と蘭とコナンも乗っており、 小五郎が「オホン」と咳払いをしたことで、愛の囁きは中断してしまう。

一週間後、佐藤刑事はまた宮本由美に合コンに誘われる。最初は断ろうとしていたが、ケーキバイキングが無料で食べ放題と聞いて、 早速 OK の返事をしてしまう。

千葉刑事は中学時代の友人の江本将史に誘われて合コンに行く。数合わせで高木も誘ってしまう。 コンパの最中に酔ってしまったので、誘拐の捜査には加わらない。ということで、今回もお人好し役。

仮面ヤイバーは千葉刑事がらみではなく、浩太君が誘拐犯にヤイバーの超レアカードをもらうということで出てくる。 江本将史と引屋門成も仮面ヤイバーのバトルカードを集めている。が、これは引屋が犯人である可能性をにおわせるミスリードである。

• 名取深汐：女優
• 丹沢純作：深汐のマネージャー
• 鉄山厳治：脚本家
• 寺堂雲平：俳優

概要はすでに書いたので、ここでは 舞台となったホテルのモデルに注目する。物語の中では、ホテルは「箱根温泉 湖望館」ということになっているが、 このホテルのモデルは鳥取県羽合（はわい）温泉の「望湖楼」だとのこと。 目の前に東郷池という汽水湖がある。そして、望湖楼には湖上露天風呂も作られているし、建物の作りも同じである。

ただし、羽合温泉は塩化物・硫酸塩泉である一方、物語の中の温泉は硫黄泉である。そこのところは、箱根の芦ノ湖温泉をイメージしたとも 考えられる。芦ノ湖温泉には硫黄泉があるようだ。

登場人物の名取深汐が初代ヤイバーの恋人役だった。少年探偵団が彼女に会ったとき、彼女は子供たちに対してつれない態度を取ったが、 それは役作りのためで、実際は優しい人物であることがわかる。

千葉刑事は出てこない。

• 国上先生：帝丹小学校の理科の先生。放送委員の顧問。ドケチで有名。昔のあだ名は「ガイコツ」、今のあだ名は「死神先生」。
• 三池苗子：千葉刑事の小学校の同級生で初恋の人。最近、杯戸署から警視庁に転属になった。

白鳥刑事と千葉刑事が「こども防犯プロジェクト」のPRに帝丹小学校にやってくる。しかし、千葉刑事がついてきた本当の目的は 13 年前のラブレターの返事を探しに来たのだった。正確に言えば、返事自体は 13 年前にもらっていたが、その返事の中に 「私の気持ちを（中略）いったん視聴覚室の倉庫に保管しておきます」と書いてあったのだ。しかし、小学生の千葉刑事には 見つけられなかった。ところが、ついこの前、来週の同窓会のために電話が来たとき「私の返事のビデオ観た？」と言われ、 見ていなかったので、探しに来たのだった。少年探偵団が探索に協力する。

コナンの推理だと、千葉刑事が小学生の時に撮った特撮ビデオ「仮面バイヤー」のビデオの頭の透明なところに書いてあるはずだったが、 なかった。推理のやり直しだ。コナンは、千葉刑事が子供のころから汗っかきだったことに注目する。そして、初恋の子（三池苗子）は、 千葉の掌に文字が写るように水性ペンでビデオの側面に文字を書いたのではないかと推理した。事実、「私も好き♡」と書いてあった。

千葉刑事は、勇躍同窓会に行ってみた。すると、三池は来ていなかった。「やっと好きな人と一緒になれた」と言っていたらしいと聞いて、 振られたのだと思い、しょんぼり帰る。すると、車が駐車禁止を取られていた。取っていたのが三池だったが、千葉刑事は全く気付かない。 三池の方は気づいていたが、千葉が気づくまで待っているつもりだ。

千葉刑事が主人公。千葉刑事が小学生のころから特撮マニアだったことがわかる。 放送部で「仮面バイヤー」なる特撮ドラマを撮っていた。

• 重井徳子：主婦
• 福地明歳：会社員
• 名和武朗（めいわ たけろう）：フリーター

駐車場で、千葉刑事の車の天井に赤いスプレーで「死ね」と書いてあるのをコナンが発見した。阿笠博士と少年探偵団も一緒だ。 千葉刑事は非番の日で、友達の買い物に付き合っていた。その友達は、プラモやフィギュアの箱を見せびらかすように車の窓のところに並べていた。 交通部の宮本由美に尋ねると、同じような車上荒らしが今月既に３件起こっているとのこと。１件目は萌えキャラを車体にプリントした車、 ２件目はゴルフ帰りのサラリーマンの車、３件目は走り屋の改造車で、何の共通点もなさそうだった。

由美と一緒に三池苗子も来たが、千葉刑事はまだ初恋の人だと気づいていない。少年探偵団は、千葉刑事が三池苗子について 一緒に捜査をするように仕向け、自分たちはそのあとを尾ける。が、デパートの地下駐車場のところで二人を見失う。 彼らは外で千葉と三池が出てくるのを待つことにするが、駐車場で大きな音がした。

行ってみると、車が追突しており、千葉と三池も見に来ていた。追突したほうの車のフロントガラスには「死ね」と書いてあった。 追突された車には福地が乗っていた。追突したのは重井の車だったが、重井は乗っていなかった。福地の車にはぬいぐるみがたくさん乗せてあった。

コナンは、由美と相談して犯人を罠にかける。被害にあった車の共通点は、リアウインドウが何かで塞がっていたこと。 犯人は重井で、前の月に後方の視界が遮られた車に息子の乳母車が轢かれていた。 後方の視界を遮らないでほしいという思いの犯行だった。

千葉刑事がサイドストーリーの主人公。千葉刑事は、プラモやフィギュア好き。なかなか初恋の三池苗子に気づかない。 コナンと灰原は二人が初恋の間柄だと気づいて、少年探偵団と阿笠博士に言う。彼らは、千葉と三池が一緒に捜査するように仕向け、 千葉刑事が思い出すのを待つことにする。阿笠博士がそのことを宮本由美にも言うと、宮本は二人の間を妨害し始める。

苗子が千葉に「覚えてませんか？」と聞いても、千葉は車の走行距離のことを考えていて、そのことを聞かれたかと思い、 「そりゃー覚えてないよ…」と答える。千葉は、苗子が『千葉刑事の初恋』で駐車禁止のキップを切った警察官であったことには気づく。

最後に、千葉の頭にはふっと小学校の初恋の人の姿もよぎったが、「まさかね…」と頭の中で否定する。