名探偵コナン 100~104 巻

著者青山 剛昌
シリーズ少年サンデーコミックス
発行所小学館
電子書籍
掲載時期2024/04/04--2024/04/06(公式アプリ「京都スイーツと毒薬」)、2024/04/09--05/24(公式アプリ)
サンデーうぇぶり初掲載2022/04/15--2024/04/12
入手名探偵コナン公式アプリ
読了2024/05/24

スマホアプリ「名探偵コナン」で毎日一話ずつ無料で読める漫画のメモの続き。100~104 巻が解禁された。

事件のサマリー

事件名Files登場人物事件の概要 or 関連事項サイドストーリー
100不吉な縁結び9 秘密のお参り、10 見当たり捜査、11
  • 社本鶴美(しゃもと つるみ):掏摸、万引き常習犯
  • 川野寅彦:無免許の轢き逃げ犯
  • 神内恭麻(じんない きょうま):結婚詐欺師
  • 氷高創志(ひだか そうし):警視庁刑事部捜査共助課見当たり捜査班警部補、被害者

ある冬の日、平次が和葉には黙って縁結びの杯戸神社に来ている。実はちょうど和葉、蘭、コナンもそこに来ていた。 コナンは平次に気付いて声をかけるが、平次は和葉に気付かれないように、コナンから変声機を借りて狐のお面を付ける。

裏の階段の方で悲鳴がしたので、平次、コナンは行ってみる。和葉、蘭もついていく。 指名手配犯を追っていた氷高警部補が、階段から突き落とされて死んでいた。 容疑者は、そのとき境内にいた指名手配犯の社本、川野、神内の3人だ。この3人は互いに無関係ではなかった。 社本は神内の財布を掏り、川野は社本の彼氏を轢き、神内は川野の妹を騙していた。

凶器は、幟(のぼり)の棒かと思われたが、実は氷の入ったバケツだった。平次が、 犯人は社本だと言い当てた。

和葉が東京に来た。蘭と一緒に杯戸神社にお参りに行くという。コナンもついていく。 今日は 15 日の「いいご(15)縁」の日ということで、縁結びで有名な杯戸神社は賑わっている。

平次も和葉に黙って杯戸神社に来ていたが、変声機でアイドルの光本兵我(こうもと ひょうが)に 似た声を出し、狐のお面を付けてお忍びで来ているアイドルを装った。しかし、和葉も蘭もそのことに気付いた。

事件解決後、和葉は平次のお面を外し、和葉と平次の口喧嘩が始まる。

101宮野明美のタイムカプセル1 こんな所で会えるとは…、2 タイムカプセル、3 6年A組の人気者
  • 村田匠(しょう):元クラス委員長、フリーター
  • 柳町岳(がく):元クラス副委員長、消防士
  • 市橋聖子(せいこ):元クラス書記、医者

概要と若狭留美に関することは 既に書いたので、ここでは使われている暗号について書く。宮野明美が、小学校を卒業するときに、 タイムカプセルの隠し場所を暗号にして残していた。その暗号は

  • モネ見せられる
  • 飛行機 襲え
  • 絵描き 行くな
  • 医者ウソこくな
  • 89のお守り焼くな
というものだ。これは、日本語キーボードをスペースバーを左側にして置き、暗号を平仮名にしたキーを 塗りつぶしたときに現れる平仮名を読んでいけば解ける。ただし、数字はファンクションキーに当てる。 すると、現れる語は「しいくこや」(飼育小屋)となる。

宮野明美の小学校のときのクラスが卒業の時に残したタイムカプセルを探すのを少年探偵団が手伝うことになる。 その中には、宮野明美が妹に宛てたメッセージも入っているという。

村田によると、宮野明美は明るくて優しくて思いやりがあって、クラスの人気者だったという。

宮野明美が妹に残したメッセージは、「妹、志保へ(中略)自分が正しいと思ったことを貫いて(以下略)」であった。

101風の女神・萩原千速4 風の女神、5 風の追跡、6 風の確保
  • 南條欽治:鈴木セキュリティー社長
  • 萩原千速(ちはや):神奈川県警警部補 (交通部第三交通機動隊小隊長)
  • 知苑大哉(ちえん だいや):強盗殺人犯
  • 知苑禄江(ちえん ろくえ):大哉の妻で強盗殺人の共犯
  • 大江忍:千速の友人

小五郎、蘭、園子が有名フレンチレストラン Déesse du Vent(風の女神)に来ている。 阿笠博士とコナンは、スピード違反で捕まって、遅刻してきた。鈴木セキュリティーの南條欽治社長が園子に声をかける。 南條はボディーガード同伴で行動しているが、それが窮屈なので、たまたまトイレで一緒になった 阿笠博士に服装を取り換えることを思い付きで提案する。すると、阿笠博士は、トイレを出たところで 南條と間違えられ男女二人組に誘拐されて、おまけに太腿を銃で撃たれてしまう。

阿笠博士の危機を察したコナンは、スケートボードで犯人の車を追うが、その車に撥ね飛ばされる。 そこを萩原千速に助けられる。コナンは千速の白バイに乗せてもらって、探偵バッジ、追跡眼鏡、盗聴器を駆使して、 犯人の車を追う。検問を張ってもらっているのだが、該当の白のカムリが捕まらない。

レストランに横溝重悟警部が来て、犯人は指名手配中の知苑夫妻であることが分かる。

コナンは、犯人がサーモペイントを利用して、車の色を紺に変えていたと推理した。 千速とコナンによる大捕物の結果、犯人は逮捕された。

萩原千速はコナンを知っていた。東都タワー爆破未遂事件(36,37巻「揺れる警視庁 1200万人の人質」) で捕まった犯人にその7年前、弟の研二は殺されていた。コナンの活躍がその犯人の逮捕につながったので、 千速はコナンに恩義を感じていた。今度の事件は、その恩返しになった。

阿笠博士が探偵バッジを犯人に見つけられて連絡が取れなくなった後も、コナンが諦めずに 盗聴器を使って阿笠博士を追跡するのを見て、千速は弟の研二を思い出す。あるとき、千速のスマホが 使えなくなったとき、研二は諦めずに友達の忍を探すのを手伝ってくれた。

101キッドVS安室 王妃の前髪(クイーンズ・バング)7 挑発、8 煙霧、9 再現

怪盗キッドが、「ロバノフ王朝の秘宝展」に展示されているティアラ「王妃の前髪」を今晩盗み出すという 予告状を出した。そのせいで展覧会が混雑している。園子、蘭、コナン、安室、梓が列に並んでいた。

今回、鈴木治郎吉が用意した仕掛けは、展示ケースの蓋を開けると、天井が落下する仕組みだ。 さらに、この展覧会には3日後にセリザベス女王が来るというので、公安の安室と風見まで動き出した。

予告時刻になると、白い煙が出てきて、ティアラが盗まれた。怪盗キッドは、安室、風見、梓の 誰かに変装しているに違いない。コナンは、キッドは風間に変装していると見破った。

キッドは、わざと天井を落として現場を混乱させている隙にティアラを盗む。 キッドがハンググライダーで逃げようとする直前に安室がキッドの手首に手錠をかける。 キッドは、手錠にティアラを絡ませて手錠をすり抜け、空に飛び立つ。

風見は、アイドルフェスに行っているとき、目当ての沖野ヨーコが出てくる直前に安室に呼び出されて 現場に行く。

風見は、怪盗キッドに変装される役回りと、安室に変装して怪盗キッドを惑わす役回りである。

最後に、風見のところに安室から沖野ヨーコのCD、カレンダー、写真集などが送られてくる。

101, 102高木と伊達と手帳の約束10 手帳に遺されたもの、11 瞑(ねむ)れる事件、1 遺志を継ぐ者
  • ピエール・カッセル:フランスの自動車会社の副社長
  • アラン・カッセル:ピエールの次男
  • 鬼童捺房(きどう なつふさ):誘拐事件の首謀者
  • 犬飼佑二:誘拐されていた男の子
  • ジャン・カッセル:ピエールの長男、アランの兄

高木刑事は、伊達刑事の遺品の手帳を使っている。そこに書かれている暗号をコナンが解読した。 それによれば、喫茶ポアロで怪しげな取引が行われるようであった。1年前、伊達は高木とその犯人を 捕まえるつもりだったらしい。

梓によれば、毎週日曜日の昼にニギニギの合図をする金髪の男の子を乗せた車がポアロの外に停まるという。 コナンは、それが SOS サインであることに気付く。一方、髙木刑事が思い出したところによると、 1年前にアラン・カッセル君誘拐事件が起こっていた。誘拐事件の首謀者と見られる鬼童は、誘拐の約1週間後に 酔っ払いにビール瓶で殴られて死亡し、事件は迷宮入りとなっていた。コナンは、鬼童の死を知らない 鬼童の部下が、毎週日曜日にアラン君を連れてきているのだと推理した。

今、ちょうど間もなく日曜正午になろうとしていた。コナン、髙木刑事、佐藤刑事、安室で誘拐犯を捕まえる手立てを考えた。 犯人は取り逃がしたが、アラン君を保護した。アラン君によれば、ユウジ君という子も監禁されているというので、 アラン君の証言を基に、監禁場所を探し出す。高木刑事の活躍で、犯人は捕まり、ユウジ君も保護された。

伊達刑事は、アラン・カッセル君誘拐事件の犯人を高木刑事に捕まえさせようとしていた。 ところが、首謀者の鬼童を捕まえようとしていたところ、鬼童が酔っ払いに殴られ重体になり、やがて死亡した。 次の日曜日に、喫茶ポアロで手下を捕まえようとしていた矢先、伊達が車に撥ねられて死亡した。

102秘密基地のメッセージ 2 ライン上の殺人、3 境目の思い出、4 ミッちゃんのお家(うち)
  • 月島一貴(かずき):動画配信者
  • 中田由水(ゆみ):動画配信者
  • 星川鏡子:動画配信者
  • 花山泉太(はなやま せんた):動画配信者
  • 弓場千津(ゆうば ちづ):動画配信仲間が5年前に助けた女の子

群馬県と長野県のちょうど県境の線の上で月島一貴なる人物の撲殺死体が見つかった。 現場はホテルの駐車場で、フード被った人物に鈍器で殴られているのが映っていた。 不思議なことに、月島は意図的に県境の線の直上に倒れているようだった。

県境だったので、群馬県警の山村警部、長野県警の大和警部、諸伏警部、由衣刑事が合同で 捜査に当たることになる。たまたま近くに来ていた小五郎、コナン、蘭も合流する。 容疑者は、動画配信者仲間の中田、星川、花山の3人だ。

犯人は中田だった。月島の遺体の不自然な姿勢は、犯人の名前を示すダイイングメッセージだった。 凶器はリストウエイトで、髪の中に隠していた。動機は、5年前に千津という女の子を車の事故で 助けたとき、動画撮影のため月島が千津の母親を見殺しにしたことへの義憤。さらに、それに気づいた千津に 月島が重傷を負わせたことへの義憤だった。

山村ミサオ警部は、子供の頃、諸伏警部の弟の景光(ひろみつ)と友達だった。

二人が昔遊んでいた「秘密基地」に皆で行ってみると、表札の後ろに「ボクもケイサツカンに なったよ!」と景光が刻んだ文字があった。

102京都スイーツと毒薬 8 甘い罠、9 半開きの扉、10 扉の先の真実
  • 軽尾明児(かるお みょうじ):プロデューサー
  • 稲場玲佑:脚本家
  • 木俣重記:舞台監督
  • 株本恭助:演出家

毛利小五郎と服部平次をモデルにした人物(それぞれ毛利大五郎と服部平一)が主人公の舞台をやるというので、 小五郎、蘭、コナン、平次、和葉が京都に招待される。小五郎、平次、コナンが株本宅で話を聞いていると、 大岡紅葉と黒田兵衛まで現れる。大岡はスポンサーで、彼女をモデルにした人物が平一の許嫁というわけだ。 黒田は、警察関係の監修訳だ。打ち合わせの時の食事は宅配ピザだったが、株本はそれを食べずに、 棒付きキャンディを舐めている。株本は、その後仮眠をとるということで途中退席する。

黒田が所用のため一足先に帰ると言うので、株本を呼びに行ったところ、株本が部屋で死んでいた。 密室状態だったので、青酸系の毒による服毒自殺のように見えた。状況は、先日、女優の行田仁香が 自殺した時と似ていた。しかし、平次とコナンは自殺にしてはおかしな点を指摘する。

平次とコナンは、スーパーボールを使ってドアを開けなくするトリックを指摘し、 犯人は稲場だと言い当てた。彼は、同じトリックで行田仁香も殺していた。

小五郎、平次、コナンが打ち合わせをしている間、蘭と和葉は京スイーツ巡りに招待される。 途中で、大岡紅葉が打ち合わせに参加していると聞いて、和葉は心穏やかではなくなる。 事件が解決した後、蘭と和葉は株本邸に戻ってくる。

その後、黒田が伊織に「榊原」と呼びかける。伊織は昔公安にいて、そのとき使っていた仮名らしい。

最後に、酸素吸入器を付けた謎の人物を乗せた車が通り過ぎる。

103ホテル連続爆破事件 3 偶然の出会い、4 3つの暗号、5 四角の秘密
  • 林崎団司(りんざき だんじ):宿泊客
  • 論田盛子(ろんだ せいこ):ホテル清掃員
  • 暮石有斗(くれいし あると):ベルボーイ

コナンが世良に生活しているホテルに連れて行かれて、2つの連続ホテル爆破事件のうち第一の事件の予告暗号を 見せてもらう。すると、廊下から宿泊客の林崎の声がして、 清掃員に机の上にふざけた暗号があったと怒鳴っている。世良はその紙を預かり、コナンとフロントに行ってみる。 すると、フロントに犯人から電話があった。暗号が解けなければ、その暗号が示しているホテルの一室を爆破するという。

妃弁護士がたまたまホテルに来ていたので、コナンと世良は彼女に頼んで、ホテルのフロントで第二の事件の 予告暗号も見せてもらう。ホテルのフロントには、警察から警戒を呼び掛けるため2つの爆破事件の予告暗号が 回ってきていたのだ。コナンと世良は、暗号が部屋番号のアナグラムであることに気付くが、複数の可能性のうち どれが正解かわからない。妃とコナンと世良は、第三の暗号を置いた可能性がある論田、暮石、林崎の3人に事情を聴いた。

3人は暗号を解いて爆弾のある部屋を突き止め、犯人を暮石だと断定し、それぞれ分担して対応する。 妃は警察を呼ぶ。世良とメアリは、林崎の部屋に行って爆弾を解体する。コナンは、暮石がいる部屋に行って 暮石を麻酔銃で眠らせる。暮石は麻薬の売人で、それを知った林崎を殺そうとしたのだった。

コナンがホテルに連れて来られたのは、世良がメアリのためにアポトキシン解毒薬をくすねるためだった。 だが、残念ながらこの日コナンは薬を持って来ていなかった。

事件の進行の音声が世良からメアリにスマホを通じて送られている。メアリも真相に気付き、 世良と共に林崎の部屋に行って、爆弾を解体する。

世良とメアリの様子を髭面でサングラスをした男が見ている。その男は最後の場面で外に止めてあった 車に乗る。車の中には酸素吸入器を装着した謎の男が乗っていた。

103二人の引率者 6 引率者、7 海の家、8 下がれ
  • 免田朔良(めんだ さくら):海の家店員
  • 茅木舞香(かやき まいか):海の家店員
  • 郡山貴起(たかき):海の家店員
  • 碓井克徳(かつのり):海の家店主

少年探偵団が若狭先生と沖矢昴の引率で海水浴に行く。

海の家で、昼休憩が終わるころ、免田と茅木が、バックヤードにいるはずの郡山と碓井を起こしに行くと、 郡山は寝ていたが、碓井がタオルケットに包まれて死んでいた。タオルケットで絞殺されたようだった。

横溝参悟が事件を担当することになり、郡山、免田、茅木に事情聴取をする。 タオルケットには、郡山の指紋と掌紋がくっきり残っていたので、横溝は郡山を捕まえようとする。 ところが、真犯人は茅木だとコナンが見破る。タオルケットに残っていた指紋と掌紋は、茅木が 郡山に付けさせたものだった。動機は、碓井と郡山が、弟の玲輔が死んだ原因を作ったからだった。

郡山は、振り込め詐欺をやっている半グレグループの一員なので、警察がいなくなった後、 仲間を連れて、少年探偵団と免田を襲ってくる。それを沖矢と若狭先生が撃退する。

沖矢昴が海水浴についていくことになったのは、コナンに頼まれたからだった。 コナンは、若狭先生が灰原の正体を探ることを恐れており、沖矢にその牽制を頼んだのだった。

灰原の薬に対する知識が深いことを知って、若狭先生はそれをどこで教わったのかと灰原に尋ねる。 横にいたコナンは、慌ててそれは阿笠博士が教えてくれたのだと答える。

若狭先生は、沖矢が截拳道(ジークンドー)を使うのを見て赤井務武を思い出す。 かくして、若狭先生が赤井務武を知っていたことが読者に明かされる。

103怪盗キッドの王冠マジック 9 煙滅、10 捜索、11 表裏
  • 安藤芹亜(あんどう せりあ):展示場主任
  • 中條近与(ちゅうじょう ちかよ):宝石鑑定士
  • 狩野文嗣(かりの ぶんじ):古美術鑑定士

怪盗キッドが「海の魔女の水飛沫(セイレーン・スプラッシュ)」を盗む予告をしたので、 銀座の鈴木ビルに多くの人々が集まっている。コナンレギュラー陣でもコナン、蘭、園子、梓、次郎吉、 中森警部、脇田兼則が来ている。今回の次郎吉の盗難防止作戦は、展示室への唯一の出入り口である「風神の路」だ。

約束の 21 時に怪盗キッドが現れた。キッドは、宝石を王冠ごと消してみせる。 その後キッドも姿を消したが、「風神の路」を通った形跡も無いことから、キッドは誰かに変装して 展示室内にいるはずだった。考えられるのは、安藤、中條、狩野のうちの一人だ。 しかし、皆のボディーチェックをしても王冠は見つからなかった。

コナンは、キッドは狩野に変装していると見破った。王冠には黒い塗料を塗って展示スペースから 動かしていなかった。いつものように、キッドとコナンの追いかけっこが始まり、 キッドは宝石が目当てのものではないことを確認したうえで置いていく。

脇田兼則がコナンに若狭先生のことを聞いてくる。コナンは、普通の先生だと答える。 脇田には左目が無いことが読者に明かされる。

最後の場面で、謎の老人が、コナンが宝石を守ったというニュースをスマホで見て、 そのスマホ画面を杖で突く。

104騎士は見ていた 1 白黒(モノクロ)の序盤(オープニング)、2 血染めの騎士(ナイト)、3 陥落の涙
  • 城井来海(しろい くるみ):大会参加者
  • 大河原欽治(おおがわら きんじ):大会参加者
  • 岸谷直人(きしたに なおと):大会参加者
  • 木崎邦和(きさき くにかず):大会参加者

少年探偵団が小林先生と若狭先生と引率してもらってチェスの大会に来ている。 参加する白鳥警部を応援するためだ。その白鳥警部は初戦で黒田管理官に敗れる。

初戦の後で、控室で皆でお茶をしていると、大河原のグラスが割れて鞄に矢がささった。 ドアの外から射られたもののように見えたので、黒田管理官とコナンは、部屋の外に探しに出た。 二人は、トイレで岸谷がボウガンの矢で射殺されているのを発見する。

犯行時、エレベーターと階段を使った人がいなかったことから、容疑者は、対局が早く終わった 白鳥、城井、大河原、木崎の4人に絞られた。コナンは、岸谷が遺したダイイング・メッセージを読み解き、 犯人は大河原だと言い当てる。矢が飛んできてグラスが割れたように見せかけるトリックも言い当てた。 犯行動機は、岸谷が友人の佐宗涼一郎の自殺の原因を作ったからだった。

黒田管理官は、若狭先生に挨拶するとき、ずっと以前にチェスの大会で会ったことがあるのではないかと尋ねる。

黒田は、血染めのナイトの駒を見て、ある老婆(アマンダ・ヒューズ)がチェス盤の前で死んでいた様子を思い出す。

会場前の道路では、謎の禿げた男(ラム)が車の中で葉巻を吸っている。この男は、若狭先生の画像をキャンティと コルンに送るよう指示を出す。

事件解決後、黒田はコナンに 17 年前の暗殺の被害者(アマンダ・ヒューズ)が遺したダイイング・メッセージを解くように頼む。 それは、ナイトの駒を用いたものだった。

10417 年前の真相 4 達眼の悪魔、5 遠見の角行(かくぎょう)、6 名人の囲い、7 女王の謀(クイーンズ・ギャンビット)
  • アマンダ・ヒューズ:アメリカの資産家
  • レイチェル・浅香:アマンダのボディーガード

黒田管理官がコナンに17年前の話をする。当時、警察庁警備局警備企画課にいた黒田兵衛は、 アマンダ・ヒューズに会うという密命を受けて、アメリカで行われたチェスの大会を観戦しに行っていた。 羽田浩司も出場しに来ていた。

ホテルの羽田の部屋をアマンダ・ヒューズが訪れて、チェスをする。 そのころ、ホテル内の各所にいたアマンダのボディーガードたちが、ラムが指揮する 黒の組織に次々にスタンガンで襲われる。 黒田兵衛もボディーガードの一人だと間違われて襲われるが、逆襲する。

自分の部屋に戻ったアマンダの所にもラムとその手下たちがやってくる。 アマンダは、組織の毒薬を飲んで死ぬ。黒田は、アマンダの部屋を探し出して、 アマンダの遺体とダイイング・メッセージを見つける。

アマンダに付いていたボディーガードのレイチェル・浅香は、アマンダに言われて、 羽田の部屋に忘れ物を取りに行っていた。その羽田のところにもラムとその手下たちが やってくる。羽田は、浅香を部屋の棚の中に隠す。ラムらはそれを見付けきれず、 羽田を毒殺して去る。羽田は、角行の駒をお守りとしてレイチェルに遺す。 黒田は、羽田の部屋も探し出して、羽田の遺体とダイイング・メッセージを見つける。 そのとき、浅香が起きてきたが、黒田は浅香をトランクケースに入れて連れ出す。

黒田の車を黒の組織が追う。黒田は振り切ろうとして交通事故に遭う。 浅香は逃げ出したが、黒田は10年近く意識不明のまま入院する。

コナンは、アマンダのダイイング・メッセージを「眼に警戒せよ」と読み解く。

若狭先生が、アマンダ・ヒューズのボディーガードであったレイチェル・浅香であることが 読者に明かされる。コナン、黒田管理官もおそらくそうだと推測し、コナンはそのことを赤井秀一に伝える。

ラムの指示で、キャンティとコルンが若狭先生(=レイチェル・浅香)を狙う。ラムが浅香を殺そうとしているのは、 17 年前に声を聞かれたからだ。

前の話の続きで、若狭先生は、小林先生と少年探偵団と別れて一人先に帰る。若狭先生=浅香は、 組織に小林先生を狙撃させて、その狙撃をしたキャンティの肩を撃った。幸い、小林先生への弾は外れた。

104人喰い教室の怪 8 不穏な参観日、9 花壇の怪、10 零(こぼ)れた真実
  • 団野皆介(だんの かいすけ):1年A組、最近転校してきた

16 日の水曜日は小学校の参観日。少年探偵団の面々が登校中コンビニに寄ると、 同級生の東尾マリアがセロハンテープ、坂本たくまが下敷きを買いに来ていた。 羽田浩司も出場しに来ていた。隣のクラスの団野皆介もお菓子を手に取っていたが、 買わずに出て行った。

学校で団野は人喰い教室の怪談を言いふらしている。怨念がこの学校にいて、怪異現象を起こすはずだという。 そして、怨念を追い払うには、下校時にお菓子を机の中に置いておかないといけないという。

給食後の掃除の時間、花壇から火が出る。灰原が消し止める。団野は、人喰い教室の怨念だと言う。 コナンは、現場から焦げたポテトチップスを見つける。怪しいのは、団野、坂本、東尾だ。

コナンは、東尾と灰原が協力して、氷のレンズで日光を集めて火を付けたのだと見破る。 東尾が腰を痛めている母親のことを心配して、参観を中止させようとして起こしたことだった。 参観は無事行われる。東尾マリアの母親は、ネットからリモート参加した。マリアちゃんは、 そういう手筈になっていたことを知らなかったのだ。

鳥矢町で猟銃盗難事件が起きる。

工藤有希子は、江戸川文代に変装して授業参観に行く。

ストーリーの終わりで、ラムが相変わらず若狭先生を狙っている。