『すばらしい新世界』は、題名は知っていたけど読んだことはなかった。 解説を聞いて、ディストピア小説の大傑作だと分かった。 最近、『華氏451度』を 読んだのだが、そちらにはストーリー展開の不自然さがあったし、焚書という限られた問題に 焦点が当たっていた。それに対し、 『すばらしい新世界』は、社会の全体的な設計によるディストピアを扱っており、スコープが広い。 さらに、そのことで、技術によって快適に設計された究極のユートピアは究極のディストピアでは ないかという哲学的な問いを正面から扱っていることになっているし、解説されている通り、 現代社会にも通じる問題を数多く含んでいる。