スマホアプリ「名探偵コナン」で、コナンのエピソードをいくつか集めたもの。コナン検定で セリフクイズの題材になったらしい(検定を受けていないからどれがそのセリフなのかよくわからないが)。
著者 | 青山 剛昌 |
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シリーズ | 少年サンデーコミックス |
発行所 | 小学館 |
電子書籍 | |
掲載時期 | 2020/06/08--2020/06/29(公式アプリ) |
入手 | 名探偵コナン公式アプリ |
読了 | 2020/06/29 |
スマホアプリ「名探偵コナン」で、コナンのエピソードをいくつか集めたもの。コナン検定で セリフクイズの題材になったらしい(検定を受けていないからどれがそのセリフなのかよくわからないが)。
巻 | 事件名 | Files | 登場人物 | 事件の概要 or 関連事項 | 私から見て印象的なセリフ |
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10 | 外交官殺人事件 | 2 西の名探偵、3 二人の推理、4 東の名探偵…!?、5 東の名探偵現る!? |
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服部平次初登場エピソードでもあり、工藤新一初復活エピソードでもある。 服部平次は、大阪府警本部長服部平蔵の息子で高校生探偵である。 概要はすでに書いたので、 ここでは、中国酒の白乾児(パイカル)についてまとめる。 広辞苑だと、コーリャンを主材料にした中国北部の蒸留酒のことだそうである。一方、 Wikipedia「白酒」によれば、白乾児(パイカル)は、白酒の中国東北部、山東省、四川省などの方言で、 白酒 (Báijiǔ) は中国の蒸留酒のことだそうである。いわば中国の焼酎である。 ところで、コナンでは、黒の組織の人物には、ジンやウォッカなどの蒸留酒がコードネームとして使われている。それとの連想で 白乾児(パイカル)を秘薬として使ったというようなところだろう。 |
服部平次が毛利探偵事務所にやってきて、蘭にいきなり核心を突くことを言う。 「変やと思わへんか?たびたび電話をかけてくるっちゅうことは、少なからず相手に好意を持ってるっちゅう事や… その相手が元気にしてるかどうか気にならん奴がおると思うか?遠くにおってしばらく会うてへんのやったらなおさらや!! それを聞かん理由はただ一つ…工藤はどっかであんたの事を見てるんや!!たぶんこの近くでな!!」 最後に、平次が推理に負けたと言ったとき、工藤新一が服部平次に向かって推理は勝負ではないと言う。 「推理に勝ったも負けたも、上も下もねーよ…。真実はいつも…たった一つしかねーんだからな…。」 |
15, 16 | 名家連続変死事件 | 10 血染めの包帯、1 白き殺人者、2 真実の電話、3 炎の絆 |
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毛利小五郎が長門グループの屋敷に招かれ、蘭、コナンもついてゆく。依頼は、会長の初恋の女性の赤木琴美を探してほしいというものだった。 頼まれた服部平次がコナンを招こうとして小五郎を招待したのだった。平次が依頼された内容は、実際は前の晩に変な音がずっとしていたから見張っていてほしいということだった。 夜、長門会長の誕生パーティーの席で、秀臣と日向幸との婚約が発表される。しかし、秀臣がいない。 光明が探しに行って、パーティーの席に光明から電話がかかってくる。すると、光明の悲鳴が聞こえる。 階下には秀臣(正確には顔に包帯を巻いた男)の姿が見え、ベランダの下の柵に光明が刺さって死んでいた。 20 年前に近くの旅館で大火事があったという。そのとき、秀臣は日向幸を救出した。 それで、秀臣は顔に大火傷を負い、以来顔に包帯を巻いている。 事件後二日目の夕方、幸が大事にしていた父親の形見の万年筆を信子に池に落とされて、池の水を抜いて探すことになった。 すると、池の底から秀臣の死体が発見された。一見、秀臣が光明を殺してから服毒自殺し、自ら池に沈んだように見えた。 実際の成り行きは以下のようだった。秀臣は事件前日に自殺していた。その遺書に 20 年前の火事の真実が書いてあった。 それは、秀臣と光明が起こしたものだった。幸はそれを見て、火事で死んだ親の敵として光明を殺そうと思った。 そこで、光明に会長殺しを唆した。光明と幸は秀臣の遺体を土に埋め腐敗を遅らせた。事件の日、光明はまず 秀臣の遺体を池に沈めた。次に、光明は秀臣を探しに行ったふりをして、秀臣に襲われたふりをし、顔に包帯を巻いて皆に見せた。 皆がそれを見て階下に行った隙に、光明はベランダから階上に上がった。そこで光明は会長を殺すはずだったが、 幸に裏切られて柵に突き落とされた。 幸は自殺を図るが、平次とコナンに止められる。 |
平次が幸の自殺を止めた後、「あのまんま死なせてやった方がよかったんやろか…」と言ったとき、コナンが 「バーロ…犯人を推理で追い詰めてみすみす自殺させちまうさせちまう探偵は…殺人者とかわんねーよ…」と言う。 |
16 | コナンvs.怪盗キッド | 6 邂逅、7 消滅、8 気配、9 終極 |
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概要はすでに書いたので、 ここでは、2点まとめておく。 (1) 怪盗キッドの最初の予告状の読み解き。予告状は以下の通り。 月が二人を分かつ時 これの読み解きは以下の通りだそうな。「月が二人を分かつ時」は、月が人工衛星と太陽の間に入るときと読んで 深夜12時半から4時半の間だそうな。「漆黒の星」は Black Star と読んで BS 放送。「波にいざなわれて」は、 BS 放送の電波の来る方角から。その結果が、杯戸シティホテル屋上ということになる。 (2) このエピソードには、以前に登場した人物が何人か出てくる。それもまとめておく:
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怪盗キッドが姿をくらますときにコナンに言い放つ台詞。 「よぉボウズ…知ってるか?怪盗はあざやかに獲物を盗み出す創造的な芸術家だが…探偵はその跡を見てなんくせつける… ただの批評家に過ぎねーんだぜ?」 コナンが怪盗キッドを追い詰めて言う台詞。 「そう…優れた芸術家のほとんどは死んでから名を馳せる…お前を巨匠にしてやるよ怪盗キッド… 監獄という墓場に入れてな…」 |
23 | 二十年目の殺意 シンフォニー号連続殺人事件 | 4 影の計画師、5 殺意は燃えて…、6 意外な標的、7 波濤に消ゆ…、8 これが真実、9 証人生還 |
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最初の場面で、昔起こったことが描かれる。4億円強奪殺人事件の犯人3人が「影の計画師」叶才三を殺す。 蘭が小笠原イルカツアー無料招待の広告を見つける(企画したのは、古川大なる人物)。定員はわずか10名。 クイズに正解したら行けるようなので、小五郎、コナンと行ってみる。クイズの答えは聖徳太子の1万円札で、 小五郎らは正解したので行けることになった。船には服部平次も乗っていた。平次は、古川大なる人物から 妙な招待状をもらっていた。 船の1号室には「影の計画師」叶才三も乗っていると聞き、鮫崎は驚愕した。鮫崎と小五郎は昔彼を追っていた。 叶の3人の仲間の民事の時効は今夜零時のはずなので鮫崎は叶を追おうとした。しかし1号室には誰もいなかった。 他の場所も探してみたが見つからず、零時になった。 一方、亀田が機関室に呼び出され銃殺される。鯨井は船尾に呼び出される。 零時8分、デッキから銃声がした。そこへ行ってみると、今度は船尾で何かが燃えていた。人だった。 死体は黒焦げで誰のものかわからなかったが、腕時計から蟹江と見られた。 服部平次が一人で船首の方を調べていると、何者かに襲われ、平次は海に落ちた。 コナンが4億円強盗殺人事件のことを阿笠博士に調べてもらうと、そのとき鮫崎美海(よしみ)という銀行員が 流れ弾に当たって亡くなったという。 一方、いろいろなことが起こって怖くなった鯨井が20年前の4億円事件のことを語り始める。 彼は犯人グループの一人で、仲間は蟹江と亀田だと言う。叶才三は死んだはずだとも言う。 その時銃声がして、鯨井が腕を撃たれる。船の舳先に誰かいるようだ。見に行くと、蟹江が銃で自殺していた。 コナンが眠りの小五郎推理ショーで真相を明らかにした。犯人は鯨井だった。鯨井は、まず亀田を呼び出して銃殺し、 死体を船尾の箱に隠した。次に、蟹江を呼び出して眠らせ、腕時計を奪って亀田の死体にはめた。その上で、 タバコを使った発火装置を仕掛けて死体を燃やした。皆がそちらに行っている間に、鯨井は平次を海に落としたうえ、 蟹江を射殺し、自分の腕を撃った。タバコを使った仕掛けで爆竹を破裂させ、そのときに撃たれて倒れたふりをした。 この船には4億円強盗殺人事件ゆかりの人々が集まっていた。犯人グループ以外に、鮫崎島治は美海の父親、 海老名は美海の恋人、磯貝は叶才三の娘だった。 |
眠りの小五郎推理ショーで最初に間違った推理を述べて、あとでそれをひっくり返すのが印象的。 |
30 | 集められた名探偵!工藤新一vs.怪盗キッド | 4 糾合、5 惨劇、6 密殺、7 誑欺[スティング] |
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毛利小五郎の許に「神が見捨てし仔の幻影」から「黄昏の館」への招待状が届く。そこで、 蘭とコナンもついてゆく。途中、千間という探偵に一緒に乗せていってくれと頼まれ、乗せて行く。 館に行くと、他にも4人の探偵(茂木、大上、槍田、白馬)が招かれていた。 夕食の席で、ホストはスピーカーから挨拶する。探偵には財宝を探し当ててほしいとのこと。 ホストは車を爆破し橋を落として、館を陸の孤島状態にした。 ホストが使った名前「神が見捨てし仔の幻影」は「Kid the Phantom thief = 怪盗キッド」と読むこともできる。 夕食が終わりかけて紅茶の時間になった時、突然大上が苦しみだして急死する。青酸カリによる毒殺だった。 しかし紅茶に毒が入っていたわけではなかった。 メイドの車が無事だったので、千間、毛利、茂木が橋を見に行くことになった。ところが、橋のところで 毛利と茂木が車を降りて、千間が車のライトを操作しているとき、車が爆発した。 石原と蘭は、槍田に眠らされる。その後、仲間の誰かが犯人だと思った探偵たちは殺し合いを始める。 まず、槍田が白馬を撃つ。次に、槍田は塔の部屋のドアの仕掛けで毒殺される。そして、茂木は小五郎を撃つ。 最後に、タバコを手にした茂木が毒で死ぬ。 こうしてすべての探偵が死んだように見えたところで、第7の探偵コナンが現れ、謎を解く。 犯人は千間だった。千間は爆死したふりをして、実際は直前に抜け出して館に戻ってきたのだった。 大上を殺した方法は、大上の爪を噛む癖を利用したもの。すべてのティーカップの取っ手に毒を塗っておいて、 爪を噛む大上だけが死ぬように図った。その理由は、この計画を立てたのが大上で、彼はほかの探偵を皆殺しする 計画だったことを知ったから。そして、コナンは、昔、千間の父親が財宝のありかをすでに解き明かしていたことを突き止める。 他の死んだかに見えた探偵は実は生きていた。探偵たちは、実はかなり前から千間が犯人だと気付いていたのだった。 白馬が呼んだ警察のヘリで、全員館を脱出する。 ヘリから突然千間が飛び降り、引き続いて小五郎が飛び降りる。小五郎は、実は怪盗キッドで、 ハンググライダーで千間を助ける。千間は、小五郎が怪盗キッドの変装だと気付いており、コナンから 怪盗キッドを逃がしたのだった。そのとき、館の壁が崩れて中から金の館が現れた。これこそが財宝だったのだ。 |
最後に怪盗キッドが出現するどんでん返しからの会話が鮮やか。 キッド「おいバアさん!死に急ぐには年食い過ぎてんじゃねーのか?」 千間「バカ言ってんじゃないよ!あなたを助けてあげたのさ…」 キッド「え?」 千間「あなたの名を騙って晩餐会を開いたおわびにね…こーでもしなきゃ、あなた逃げられなかったよ…あの子達から… 特に妙な時計であなたを狙ってた、あのおチビちゃんからはね!」 キッド「あらーバレてたのね…」 千間「毛利小五郎はヘビースモーカー…あなた、館に来てから一本も吸わなかったろ?何者だい、あの子達?」 キッド「フ…最も出会いたくない…恋人ってトコロかな?」 |