- 2002/08/04
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- 2002/08/09
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戸田山和久 (2002) 「知識の哲学」(産業図書)
目次
- 第 I 部 知識の哲学が生まれる現場(1)
伝統的な知識の哲学がどういうものであるかを説明する。伝統的に、
知識は正当化された信念であると考えられた。しかし、正当化の問題は、
内在主義においては無限退行を引き起こす。そこで、外在主義的に
知識を定義する道を探る。その結果、外在主義を徹底すると、
正当化を知識の要件としない立場を取るべきだということが示される。
- 第 II 部 知識の哲学が生まれる現場(2)
伝統的に、知識の問題が正当化の問題として捉えられ、正当化が心の中の
問題として捉えられたのはなぜか?それは懐疑論との対決が背景にある。
そこで、懐疑論の解説をして、その論破の仕方の一つを紹介する。
- 第 III 部 知識の哲学をつくり直す
知識の哲学は正当化の問題と捉えられたが、正当化がそもそも何を
意味しているのかわからないし、そもそも「真なる信念」という概念も
怪しい。そこで現代的な知識の哲学がいかにあるべきかを考える。
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