名探偵コナン変声機そこで使用して大丈夫？特集

著者	青山剛昌
シリーズ	少年サンデーコミックス
発行所	小学館
電子書籍
掲載時期	2019/10/11--10/27（公式アプリ）
入手	名探偵コナン公式アプリ
読了	2019/10/27

スマホアプリ「名探偵コナン」で毎日一話ずつ「変声機そこで使用して大丈夫？」特集を出していた。変声機の存在がどう考えても丸見えな状況で使っているエピソードを集めてある。以下、それらのメモ。

事件のサマリー

巻	事件名	Files	登場人物	事件の概要	変声機使用場面 and 関連事項
53,54	黒の組織の影[謎の高額報酬/真珠の流れ星]	10 不可思議なバイト、1 夕食の献立、2 夢見るスター	船本達仁：船本家主人船本兼世：達仁の妻、銃殺された船本透司：達仁と兼世の息子茂野孝美：船本家の家政婦	ジン、ウォッカ、キャンティ、コルンがキールについて話をしている。キールはかつて組織に潜入した「鼠」を殺していた。 [参考：「ブラックインパクト！組織の手が届く瞬間」、「赤と黒のクラッシュ」] 本堂瑛祐（「もう戻れない二人」で初登場）が、小五郎のところにやってきて奇妙な事件の話を持ってくる。ネットで、ある人がゴミを動かすだけの高額バイトを得たと日記に書いていたという。そこで、小五郎、蘭、コナン、瑛祐は鳥矢町３丁目の問題のゴミ置き場に行ってみる。ゴミ置き場には、目暮と高木が殺人事件の捜査に来ていた。近くの家で松本兼世が銃殺されたという。弾の入射角度から背の高い人が犯人と見られていた。船本家の息子の透司は、「ブラックインパクト！組織の手が届く瞬間」で水無怜奈の前に飛び出してきた子供で、透司は、黒服の外国の女の人が犯人だと言っている。というのも、水無怜奈の事故についていろいろ聞かれたからだという。茂野には、兼世が殺されたとき友人とホームパーティーの相談をしていたというアリバイがあった。達仁も犯人とは考えにくかった。というのも、彼は小柄で車椅子に乗っているので、弾の入射角度が合わないからだ。それでも犯人は達仁だった。彼は兼世を流れ星が見えると言ってベランダにおびき出したのだった。彼女は上を見ていたので、弾の入射角度が上から撃ったかのように見えたのだった。真珠を節分の豆に紛れさせて、家政婦に掃除機で吸わせておいて、後からゴミの中から回収するために高額バイトを雇っていたのだった。すると外部犯に見せかけることができる。動機は、妻の過大な散財と透司の面倒をあまり見ないことだった。透司が言っていた外国の女の人はベルモットのことらしい。さらに、キールが殺した「鼠」の名前は本堂だったことをジンは知った。	眠りの小五郎の推理ショー。麻酔銃を目暮警部と本堂瑛祐がいるところで使っている。小五郎の後ろ側からだったので、一応見えていないことにはなっているが、本当に大丈夫か？変声機も目暮警部から見ると小五郎の背後で使っているから見えないことになっているが、そんなに都合よく見えないものだろうか。
67	黒き13の暗示[サジェスト]/迫る黒の刻限[タイムリミット]/赤く揺れる照準[ターゲット]	4 危険なエリア、5 赤と13の暗示、6 爆弾犯の狙い、7 吹雪の中の真実、8 静かなる戦い	爆弾を体に巻きつけた男瀬田（旧姓丸岡）麻衣：米花百貨店のスポーツ用品売り場のレジ係	ジンとウォッカが赤井秀一に似た男がいたと話している。毎週送られてくる赤いＴシャツの謎を解いてくれという依頼の電話を蘭が受ける。蘭が勘違いして依頼料を使ってしまったので、小五郎、蘭、コナンは、指定された米花百貨店のスポーツ用品売り場に行く。すると、近くにジョディとキャメルがいて、赤井秀一に似た男を捜している。ジョディは、百貨店のカフェで、自分のコースターの裏に「逃げろ/このエリアは危険だ」と書かれているのを発見する。ジョディはそれを赤井秀一が書いたものだと思う。小五郎、蘭、コナンは、依頼人らしき人がいなかったので、エレベータで帰ろうとする。すると、爆弾を体に巻きつけた男が現れる。トイレで気絶させられて爆弾を覆面男に付けられたのだという。覆面男は、13着の赤いＴシャツの送り主を突き止めろと言ったらしい。 Tシャツと一緒に入っていたレシートの時刻はどれも 12:29 だった。周囲には沖矢昴と赤井秀一らしき姿がちらっと見える。外では、キャンティが赤井秀一が出てきたところを狙撃しようと銃を構えている。地下出口にいるコルンは、機動隊と爆発物処理班が入っていったことに気付く。コナンが眠りの小五郎の推理ショーで明らかにした真実は以下の通り。13 年前の 12 月 29 日に起きた雪山遭難事故が事の発端。それは、実は遭難事故ではなく、レジ係の瀬田の父親の丸岡大策が部下の男によって殺されたのだった。その犯人が、爆弾を巻き付けた男だった。爆弾を巻き付けられたというのは狂言で、自分で偽の爆弾を巻き付けていただけだった。彼は、瀬田から赤いTシャツを送られていた。騒ぎを起こせばその送り主が名乗り出るだろうと思って、騒ぎを起こしたのだった。探偵事務所に電話を掛けたのは瀬田で、小五郎に 13 年前の事件に気付いてほしかったのだった。事件解決後、ジョディとコナンは赤井秀一に似た男（やけど跡のある男）を追う。その男が正面入り口に出てくるが、キャンティが狙撃しようとしているのに気付いている風でもある。とその時、客の流れが変わるとともに、キャンティの姿が通りの人々からも目撃される。そこで、狙撃は中止となる。ジンは、赤井秀一に似た男がバーボン（安室）の変装であることに気付いたようだ。客の流れが変わったのは、コナンが、爆弾騒ぎのお詫びに百貨店が商品券を配ると叫んだためだった。沖矢昴も、赤井秀一に似た男に気付いていた。	眠りの小五郎の推理ショー。コナンは、多くの人がいる前で麻酔銃を使い、変声機を使っているときも後ろを向いているだけ。誰もコナンが推理を語っていることに気づいていないのが不思議。なお、赤井秀一が来葉峠で死んだことになるのは 58--59 巻の「赤と黒のクラッシュ」で、ふたたびジョディの前に姿を現すのは 84--85 巻の「緋色シリーズ」ということで、本作はその間に起きた出来事である。
72	絶叫手術室（オペルーム）	5 ヤバイ死に様、6 動く死体、7 偽りの足	辻栄尊作：米花大学文学部芸術学科４年生蜂谷貴市：米花大学文学部芸術学科４年生唯見安菜：米花大学４年生村主睦：米花大学４年生橋口：米花大学４年生、１ヶ月前に服毒自殺	米花大学の学園祭に、小五郎、蘭、園子、コナンが来ている。小五郎にお化け屋敷の出来栄えを見て欲しいが、小五郎は講演中で忙しそうなので無理そうだと話している学生（辻栄）がいた。話の成り行きで、蘭と園子が小五郎の代わりに見ることになった。蘭と園子は怖がりまくり。お化け屋敷の最後の部屋の手術室では、安菜が血を噴き出して起き上がって笑うことになっていたが、血を噴き出したまま動かない。安菜は青酸カリで殺されていた。犯人は辻栄だった。蘭と園子が手術室に来る前に安菜を毒殺。蘭と園子が来ると、ベッドの布団の下から自分の足を出してバタつかせ、いかにも安菜が苦しんでいる振りをしていたのだった。動機は、安菜が橋口に自殺を促していたことだった。	眠りの園子の推理ショー。麻酔銃は人がいないところで使っているが、変声機は単に壁を向いて使っているだけ。何人もの人が見ているのにわからないのが不思議。
78,79	コナンvsキッド赤面の人魚（ブラッシュマーメイド）	11 泡沫、1 擬態、2 脱皮	茶木警視：中森警部の上司中森警部：いつもキッドにしてやられる	鈴木次郎吉は、ベルツリー急行で展示するはずだった宝石「赤面の人魚（ブラッシュマーメイド）」を展示する。怪盗キッドからの予告状も届いた。この宝石は亀にくっついていて、亀は水槽の中を泳いでいる。中森警部が厳重な警戒態勢を作る。と、そのとき、水槽を包み込むようにカーペットが巻き上がる。カウントダウンとともにカーペットの巻き上がりが切られると、水槽からは亀が宝石ごと消えていた。カーペットの仕掛けは、数日前にカーペットの張替えをしたときに内装業者を装ったキッドとその手下が取り付けていたらしい。亀は磁石と粘着物でプレートの裏側にくっついていた。それを取って隠していたのは鈴木次郎吉だった。それは、キッドから宝石が偽物であることを示唆するメッセージを受け取って、それが明るみに出るのが恥ずかしかったからだった。キッドは世良に変装していた。最後に、キッドは世良の蹴りを食らって逃走する。	眠りの園子の推理ショー。麻酔銃は蘭の前で撃ち、変声機は単に後ろを向いて使っているだけ。何人もの人が見ているのにわからないのが不思議。
81	容疑者か京極真	9 截拳道（ジークンドー）VS.空手、10 灯油の臭い、11 まるで魔法のように	門奈道子：中学校数学教師正木すなみ：中学校理科教師丹波聖泰（まさひろ）：中学校体育教師	蘭、園子、世良、小五郎、コナンがボーリングをしている。そこへ園子の彼氏の京極真が現れる。来る前に中学校の体育教師の丹波にからまれたらしい。その話をきっかけに、小五郎は中学校教師の門奈と正木にボーリングのコーチをする。そのうち丹波がどこにもいないという話になり、探してみると、丹波は駐車場のトイレの中で溺死していた。体育教師を溺死させ、溺死体をトイレまで運ぶのには相当の力が要るということで、山村警部は京極を犯人だと疑う。コナンは、トイレから灯油の臭いがしたこと、トイレ天井に焦げ跡があること、ゴミ箱内の空き缶から灯油の臭いがしたことに注目する。犯人は理科教師の正木だった。簡易トイレのまわりに雨水をため、スタンガンで気絶させた丹波をトイレに座らせた。そのトイレの中で灯油を入れた空き缶に火をつけ、トイレ上部を密閉すると、燃え終わった後に温度が下がって圧力が下がるので、下の通風口から水が入って丹波を溺死させることができた。動機は、親友が心中しようとしたときに、自分だけ逃げた上、親友を助けもしなかったから。途中、世良に二番目の兄がいることがわかる。	眠りの小五郎の推理ショー。コナンは、小五郎の横でちょっと後ろを向いて変声機を使っているだけだから、ほぼバレバレ。ところでこのトリックは実現可能とは思えない。ろうそくの実験で水が上がるのは事実だが、そんなに上までは行かない。