名探偵コナン 4~6 巻

著者青山 剛昌
シリーズ少年サンデーコミックス
発行所小学館
電子書籍
掲載時期2021/04/15--2021/05/13
入手名探偵コナン公式アプリ
読了2021/05/13

スマホアプリ「名探偵コナン」で毎日一話ずつ無料で読める漫画のメモ。以前にも読んだことがあるが、 以前かいたサマリは短すぎたので、もうちょっと長めの概要もしくは関連事項を書いてゆくことにした。

事件のサマリー

事件名Files以前の読書録登場人物事件の概要 or 関連事項
4美術館オーナー殺人事件1 甲冑の騎士、2 ダイイング・メッセージ、3 書けないペン
  • 落合:米花美術館館長
  • 窪田:美術館職員
  • 飯島:美術館職員
  • 真中:美術館オーナー

初期の漫画で気付くことのひとつは、目暮警部の目つきが最近と変わっていること。このころの目暮警部は 目尻の吊り上がった眼光鋭い表情を見せることがある。最近の目暮警部の目つきはもっと穏やかである。

それと、とくにこのエピソードは、凄惨な殺し方をしていることもあって、画面の背景をかなり黒くしてあるのも特徴。

4新幹線大爆破事件4 はちあわせた二人組、5 グリーン車の四人、6 ラスト10秒の恐怖
  • ジン:黒の組織の一員
  • ウォッカ:黒の組織の一員
  • やり手のサラリーマン風の男
  • やり手のキャリアウーマンらしき女性
  • 恰幅の良いおじいさん
  • ヤクザらしき男

小五郎、蘭、コナンが京都に新幹線で向かっている。コナンは車内でジンとウォッカに出くわす。 ジンとウォッカは、コナンが工藤新一だとは気付かない。コナンは彼らの席に盗聴器を付ける。 盗聴の結果、彼らは誰かに情報を渡して、4億の金を受け取ったらしい。しかも、鞄には情報が入れてあるだけでなく 時限爆弾も仕込んであることがわかる。ジンとウォッカは名古屋で下車する。

コナンは新幹線車内で時限爆弾の入った鞄を探す。ジンとウォッカの会話から、取引相手はグリーン車の禁煙車である 7 号車の 2 階にいると推理した。そこで黒い鞄を持っている人を探すと 4 人いた。そのうち、誰が取引相手なのか なかなかわからない。

爆発ギリギリのところで、コナンは取引相手がキャリアウーマンらしき女性だと気付いた。そして、黒の組織は 女性に携帯電話をかけさせ、それで起爆装置を作動させる仕掛けをしていた。コナンは、すんでのところで、 爆弾の入った鞄を新幹線の車外に蹴り飛ばす。

4大都会暗号マップ事件7 暗号表入手‼、8 暗号解読のABC、9 答えともう一つの答え、10 光る魚の正体
  • サングラスをかけた痩せた男:強盗団の一人
  • イタリア人の強盗団の男二人

コナン、元太、光彦、歩美が蘭に東都タワーに連れてきてもらう。仮面ヤイバーの人形をもらいに行くためだ。 歩美がトイレに行っている間に、人形を入れた袋が別の袋に入れ替わっていた。その袋には暗号らしきものを書いた紙が入っていた。 やがて袋を取り違えた人がやってきて、人形は返してもらう。が、元太がこっそり暗号の紙を抜き取っていた。

一方、イタリアの強盗団が盗んだメイプルリーフ金貨1万5千枚の行方がわからないというニュースが流れている。 逮捕されたボスのカパネがどこかに隠したらしい。強盗団の仲間3人がそれを探している。

翌日、子供たちは宝探しを始める。夕方になって、暗号に描かれた記号が、 東都タワー近くの月見通りに点在する看板の形を表しているかもしれないことに気付く。 しかし、それはうまくいかない。夜になって、コナンは考え直し、暗号の記号はネオンサインの形であることに気付く。 そして、コナンは金貨のありかを見つける。ところが、強盗団の仲間3人が子供たちを追ってきていた。 子供たちは捕まってしまうが、コナンは強盗団の隙を見て金貨の袋を3人の頭の上に落とし、3人を気絶させた。 強盗団は無事捕まった。

5山荘包帯男殺人事件 1 怪人…包帯の、2 第一の犠牲者!、3 蘭ピンチ!、4 暗闇の襲撃!、5 殺人鬼の正体!
  • 鈴木園子
  • 太田勝:外車ブローカー
  • 角谷弘樹:映画雑誌編集者
  • 高橋良一:食品会社勤務
  • 鈴木綾子:園子の姉、大学院生
  • 池田千佳子:脚本家

概要はすでに書いたので省略して、鈴木園子の初登場回なので、園子の登場場面のいくつかをまとめておく。

舞台は鈴木家別荘で、そこで蘭とコナンを迎えるところで初登場する。園子は、別荘でロマンスが芽生えることを 夢見ている。園子は、客の中で太田がカッコ良いと思っていて、声を掛けられることを望んでいるが、 太田が声を掛けたのは蘭だった。

園子は最初お気楽で、包帯男の話を聞いても、映画みたいでわくわくすると言う。 本当に殺人事件が起きるとも思わず、連続殺人が起きて「そして生き残った美男美女の二人は 見事殺人鬼を倒し、めでたく結ばれてしまうのよー‼」などと言って、自分がその美女になったつもりでいる。

コナンは蘭を探偵役にしようと思って蘭に麻酔銃を向けるが、針は蘭と話していた園子に当たってしまう。 そこで、コナンは、推理クイーン園子の推理ショーを行うことになる。

5カラオケボックス殺人事件6 カラオケ殺人!、7 自殺か他殺か?、8 歌に秘められた、9 すれちがい…
  • 木村達也:ボーカル
  • 芝崎美江子:ギター
  • 山田克己:ドラム
  • 寺原麻理:マネージャー
  • 隅井豪:カラオケボックス店長

概要はすでに書いたので、被害者木村の寺原への素直ではない愛情表現についてまとめておく。 これがすれちがいの悲劇を生む原因となった。

寺原は木村のために顔を整形したのだが、木村はそれが嫌だった。それで、その顔をブスとなじっていた。 一方で、木村の新曲は「素顔の君に伝えたい」だったし、木村が柴崎を振った時、木村は 「好きな女はいるけど、今はどっかに行っちゃってて戻ってくるのをずーっとまってる」と言っていた。 木村は隅井にも「どーしてオレのためなんかで顔を変えたんだ」とこぼしていた。

5, 6江戸川コナン誘拐事件10 見知らぬ来訪者。、11 脱出そして追跡。、1 仮面の下の真実
  • 工藤優作:工藤新一の父
  • 工藤有希子:工藤新一の母、ここでは「江戸川文代」に変装している。
  • 正男:ホテルにいた少年

工藤優作、有希子が初登場するエピソードなので、ここで明かされる彼らのプロフィールをまとめておく。

工藤有希子は美人女優だったが、工藤優作と 20 歳で結婚して引退。

工藤優作は世界的な推理小説家。小説の登場人物の一人に「怪人 闇の男爵(ナイトバロン)」がいる。 インターポールに友人がいる。

工藤夫妻は、現在海外在住。

6骨董品コレクター殺人事件 2 三人の訪問客?、3 三人のアリバイ、4 留守番電話の謎、5 タンスの言葉
  • 丸伝次郎:丸グループ会長
  • 丸稲子:伝次郎の妻
  • 久美:丸家のお手伝い
  • 沙織:丸家のお手伝い
  • 波多野幾也:伝次郎の主治医
  • 阿久津誠:彫刻家
  • 諏訪雄二:居合の諏訪道場の師範

丸グループ会長の伝次郎に夫人の浮気調査を頼まれ、小五郎は蘭とコナンを連れて丸宅に報告に来ている。 話の途中で誰かが来たようだったので、伝次郎は出て行き、客を離れに通す(3時頃)。ところが伝次郎がなかなか戻ってこない。 小五郎がしびれを切らせた頃、稲子とお手伝いが外出から戻ってくる。お手伝いが伝次郎を離れに探しに行くと、 伝次郎が日本刀を刺されて死んでいた(5時頃)。部屋にも死体にも無数の刀傷があった。

その日、伝次郎と会うことになっていた人が小五郎以外に3人いた。波多野、阿久津、諏訪だ。そこで、 彼らが容疑者となった。3人にアリバイはなかった。諏訪と阿久津は伝次郎に借金をしている。波多野は稲子の浮気相手だ。 奇妙な点があった。3時半頃に阿久津が入れたはずの留守電が入っていなかった。

コナンは眠りの小五郎を使って、犯人は諏訪だと言い当てる。阿久津の留守電が入っていなかったのは、 諏訪が阿久津に罪を着せるために録音を消去したのだった。無数の刀傷があったのは、タンスに刀で書かれたダイイング メッセージをわからなくするためだった。動機は、借金のカタに預けていた名刀を売られたことだった。

6消えた死体殺人事件6 結成!少年探偵団、7 ナゾの兄弟、8
  • 田中知史:証券会社勤務
  • 田中和由:物書き、知史の兄

コナンが、阿笠博士に作ってもらった探偵バッジ4個を学校に持って行ったところで、少年探偵団が結成される (小嶋元太、円谷光彦、吉田歩美、江戸川コナン)。学校放送で宣伝したところ、一人の少年から猫を探してほしいと頼まれる。

住宅街を歩いていると、その猫が見つかった。ところが、とある家から出てきたその猫は血まみれだった。 猫自体は無傷だったので、その家の窓から中を覗いてみると、風呂場に死体があった。少年探偵団は、びっくりして警察に通報した。 警察がその家に入ってみると、男が一人出てきて、風呂場には何もなかった。

その家は兄弟二人暮らしだったようで、やがて、弟が帰ってくる。警察と少年探偵団は家中隈なく捜し回るが、 死体はどこにもなかった。警察はやがて帰る。

悔しい思いをした少年探偵団は、夜、その家に戻ってくる。コナンは風呂場の窓から家に侵入し、謎を解く。 2階の安楽椅子に座っていた兄は、すでに死んでいたのだった。つまり、弟は風呂場で兄を殺した後、兄を椅子に座らせ、 自分は兄に変装して警察の応対をする。その後、こっそり窓から外へ出て、変装を解き、何食わぬ顔で家に戻ってくる。 あとは、安楽椅子の兄を生きているように思わせればOKというわけだった。動機は、兄に弱みを握られて、 一生涯面倒を見させられそうになったことだった。