名探偵コナン 76～78 巻

• 紺野宅司：夫
• 紺野純夏：妻

最初の方の場面で、世良真純は、コナンが工藤新一であることを知っているほか、灰原哀と赤井秀一を追っていることが 読者に明らかにされる。

阿笠博士と少年探偵団が、紺野夫婦にバーベキューに招待される。行って見ると、夫が浮気性で夫婦仲があまり良くないらしい。 バーベキューを食べていると、紺野夫婦の二人とも携帯電話が見当たらないらしく、部屋に探しに戻る。

食べ終わったころ、歩美が携帯電話が落ちているのを見つけて、リビングに届けに行く。すると、妻が夫を「殺してやる…」 と包丁で脅していた。びっくりした歩美は皆のもとに駆け戻ってその様子を知らせる。皆がリビングを見てみると、 妻が胸にナイフを刺されて横たわっており、夫はその前で呆然としていた。

コナンが妻の応急手当をして、病院に運ばれる。手当の甲斐あって妻は助かる。それを聞いた夫は屋上から身を投げようとする。 コナンと灰原が屋上に行って、夫に真相を突きつける。妻は夫のしゃっくりを止めようとしてふざけて「殺してやる…」と言っていたのだった。 しかし、それは夫が誘導したことだった。夫は正当防衛のふりをして妻を刺したのだった。夫は、妻の機嫌が悪いのに耐えきれなくなって、 そんなことをしたのだった。しかし、それは妻が妊娠していたせいだった。妻の本当の姿をコナンと灰原から聞かされ、夫は涙を流す。 妻も夫を許す。

• 伊達航（わたる）：高木の教育係、交通事故で死去
• 徳木侑子：東都大学医学部６年生、１年前に自殺
• ナタリー・来間：英会話スクール講師、１年前に自殺
• 彦上京華：六本木のバーのホステス、１年前に自殺
• 笛本隆策：英会話教室講師

概要はすでに書いたので、 ここではキーパーソンの「伊達航（わたる）」の名前を手掛かりに登場人物の名前や地名がどう発想されたかを想像してゆく。 根拠は薄弱なので嘘かもしれない。

• まず、ワタルの取り違え物語を作ろうということで、ワタルと読む名前を探したのではないか。 考えられる漢字としては、航、亘などが考えられるが、ちょっと旅情もある「航」にしたのではないか。
• 航海と言えば、フェリーということで、犯人の名前の笛本隆策（フエもとリゅうさく）＝「フェリー＋喪中」の名前ができた。
• フェリーと言えば、車ということで、ナタリー・来間（くるま）の名前が出てくる。
• 一方、DATE の取り違え（伊達とデート）の物語にもするということで、伊達という名前と外国人の恋人が出てくる。
• 伊達といえば北海道の伊達市なので、犯行場所を北海道にした。 福島県にも伊達市があるけど、フェリーが出てくるなら遠い方ということか。
• 高木刑事がいる場所の候補となる池口町、狛前町、火唄市は、おそらく池田町（十勝地方）、苫前町（留萌地方）、 美唄市（空知地方）のもじり。ただ、現場が「狛前町３丁目付近」となっているのは、ちょっと変。狛前町が 市町村名だとすると、そのすぐ後に３丁目ということはふつうありえない。苫前町字苫前のように字名が来るべきだ。

• 勝本大作：出版社社長
• 荻野啓佑：カメラマン
• 月原香：雑誌編集者
• 袖崎和友：ライター

灰原の忘れ物のために、灰原とコナンがスキーバスに乗り遅れる。そこで、沖矢昴に送ってもらうことにする。 すると、仕事を終えた高木刑事に出会う。すると、誰かが落ちたという声が聞こえて、現場に行って見ると、 出版社社長の勝本がマンションから落ちて死んでいた。その場にいた人で、勝本が直前に連絡した人が３人いた。 それが荻野、月原、袖崎で、いずれも勝本と仕事の関係がある人物だ。直前に部屋にいなかった人物が犯人のはず、 ということで、高木刑事とコナンは３人の部屋に行ってみる。すると、荻野の部屋には泡の残ったビール、 月原の部屋には湯気の立ったコーヒー、袖崎の部屋には煙の残るタバコがあった。いずれも直前まで部屋にいた証拠と見られた。

犯人は荻野だった。ビールに少し塩を振りかけると泡を立てることができる。荻野はカメラマンだったのでそのことを知っていたのだ。 動機は、同級生の女優とその弟の写真を個人的に撮ってあげたものを、勝手に女優の浮気写真として記事にされ、 それがもとでその女優が自殺したことだった。

• 高市勲：死んだ人
• 西村亮佑：10年前の事件の死体の第一発見者、当時5歳

概要はすでに書いたので、ここでは、 三途の川のほとりにいるという奪衣婆（だつえば）についてまとめておく。

本エピソードの中では、亡くなった人に六文銭を持たせないと、奪衣婆に衣服を剥ぎ取られるという伝説が出てくる。

Wikipedia などによると、もともとは民間信仰らしく、いろいろなバージョンがあるらしい。 三途の川のほとりの図像を集めたサイトがあって、どのような姿で表象されるのかがわかる。 幕末には、咳止めなどの現世利益があるということで一時 流行したというのも面白い話である。

• 米住速道：フリーター
• 宇佐木跳三：写真家
• 岩隈猛也：大学生

概要はすでに書いたので、 ここでは、次の「漆黒の特急」ベルツリー号の事件につながる部分だけを改めてまとめておく。

阿笠博士と少年探偵団は、来週乗るベルツリー号のパスリングを付けて群馬のキャンプ場にキャンプに行っている。 すると事件に巻き込まれる。

灰原はアポトキシン4869解毒薬を飲んで大人の姿になって、元太、光彦、歩美を窮地から救う。

光彦は、その大人になった灰原の姿（シェリーの姿）をムービーに撮っていた。光彦は、あとでお礼をするために、 これが誰かを調べてもらおうとそのムービーを毛利探偵事務所にメールを送る。ベルツリー急行のパスリングも映っていた。 そのムービーを、世良は現地で、安室（バーボン）と沖矢はハッキングして見る。

次のエピソードでわかることだが、ベルモットはシェリーがベルツリー急行に乗るという情報をバーボンから得ている。

• 安東諭：8C乗客
• 能登泰策：8A乗客
• 出波茉莉：8E乗客
• 小蓑夏江：8D乗客
• 住友昼花：小蓑付き添い
• 室橋悦人：7B乗客
• 毛利小五郎：8B乗客

概要はすでに書いたので、 ここでは列車の部屋の位置関係を図示しておく。

被害者室橋の動きもまとめておく。室橋は、まず 7 号車 B 室で両胸を撃たれたふりをする。 そのあと、8 号車 B 室の蘭・園子と入れ替わる。そして、8 号車 B 室においてこめかみを撃たれて死ぬ。