名探偵コナン新一・蘭特集 vol.3

著者	青山剛昌
シリーズ	少年サンデーコミックス
発行所	小学館
電子書籍
掲載時期	2021/01/25--2021/02/14（公式アプリ）
入手	名探偵コナン公式アプリ
読了	2021/02/14

スマホアプリ「名探偵コナン」に掲載された新一・蘭特集。工藤新一と毛利蘭が出てくるエピソードを集めたもの。全てすでに読んでいるので、新一・蘭ストーリーや関連事項などをいろいろまとめる。

事件のサマリー

巻	事件名	Files	以前の読書録	新一・蘭ストーリー or トリック or 関連事項のまとめ
55	工藤新一少年の冒険	6 月下、7 黎明、8 白昼、9 落日	53～55巻（概要）	小学１年生の工藤新一と毛利蘭が出てくる。新一が怪盗キッドが出したなぞなぞを解いてゆく。出てくるなぞなぞとその答えをまとめておく。「ハイドの怒りを鎮めよ」 → 「ハイド」は「杯戸」という地名、「怒りを鎮めよ」＝碇を沈めよ＝港 → 杯戸港「トリヤの無実を晴らし御老公の肝を潰せ」 → 「トリヤ」は「鳥矢」という地名、「無実を晴らし」＝白＝城、「御老公の肝を潰せ」＝水戸黄門の真ん中を取り除け＝水門 → 鳥矢水門（鳥矢城のそば）「オクホの（証）を消し去り濁った声で孤独を噛みしめろ」 →「オクホ」は「奥穂町」という地名、「（証）を消し」＝消印＝郵便局、「濁った声で孤独を噛みしめろ」＝濁った声で閑古鳥と言う＝濁った声で郭公と言う＝学校 → 奥穂中学（奥穂郵便局のそば）「米花中国士東（東の字は四角で囲んである）」 → 「米花」はそのままの地名、「中」＝待ち牌＝町、「国士」＝国士無双＝役、四角に「東」＝東場や南場＝場 → 米花町役場（区役所米花出張所）「Ｓ→Ｗ」 → 今まで行った場所の地図記号を縦に並べた後で右に９０度回す → OXHIDE（牛革の財布）
71, 72	ホームズの黙示録	3 名探偵の弟子、4 黙示録、5 ラブは０（ゼロ）、6 ホームズに聞け、7 ホームズの暗号、8 もう一つのＡ、9 女王からのメッセージ、10 真の標的（ターゲット）、11 女王の真価、1 厄介な難事件	71～73巻（概要）	このエピソードでは、コナンが薬を使って３度工藤新一になる。コナン、蘭、小五郎が、かなり強引なストーリー展開でロンドンに行くことになる。コナンはパスポートを取得できないので、一時的に新一になって、阿笠博士とともにロンドンに行くことになった。新一は時間を見計らって、ロンドンに着いたところでコナンに戻り、蘭、小五郎と合流した。蘭が謎解きに夢中なコナンを連れ戻そうとして、謎解きの相談に新一に電話をかける。その応答でうっかり口を滑らせて、新一がロンドンにいることが蘭にバレてしまう。蘭に電話ボックスに追い詰められたコナンは、やむを得ず薬を飲んで、新一になる。新一は、話の成り行きで蘭に告白する。「たとえオレがホームズでも解くのは無理だろーぜ！好きな女の心を…正確に読み取るなんて事はな‼」と。翌朝、新一はコナンの体にまだ戻らず、蘭と小五郎には、コナンは風邪をひいたと言って誤魔化す。昼間になって、コナンに戻る。ロンドンから帰宅するときは、また薬で新一の体に戻って、阿笠博士とともに飛行機に乗る。このエピソードに出てくるホームズの作品名と謎解きのヒントになるホームズのセリフもまとめておく。 The Valley of Fear 恐怖の谷（長編）「水のそばで重い物がなくなっていたら、水の中に何か沈められていると見てまず間違いない」 The Adventure of the Mazarin Stone マザリンの宝石（『シャーロック・ホームズの事件簿』収録の短編）「僕は頭脳なのだよ、ワトソン君、残りの部分はただの付け足しさ」 The Adventure of the Dancing Men 踊る人形（『シャーロック・ホームズの帰還』収録の短編）「中間の推理を全て抜き取り、出発点と結論だけを相手に示せば、安っぽくはあるがビックリさせる効果は十分だ」 A Scandal in Bohemia ボヘミアの醜聞（『シャーロック・ホームズの冒険』収録の短編）「わからないのは目で見ただけで観察していないからさ」 A Case of Identity 花婿失踪事件（『シャーロック・ホームズの冒険』収録の短編）「僕が女性を観察するとき、まず袖口に注意する。男の場合は、ズボンのヒザを見るのがいいだろう」 A Study in Scarlet 緋色の研究（長編）「人生という無色の糸桛（かせ）には、殺人という緋色の糸が混じり込んでいる。僕達の仕事は、それを解きほぐし、分離して、１インチ残らず白日の下に晒すことなのだ」
83, 84	工藤新一水族館事件	7 水色の想い出、8 緋色の探偵、9 ピンク色の回答	82～84巻（概要）	阿笠博士と少年探偵団と蘭が米花水族館に来ている。そこで、蘭は、一年足らず前に新一と水族館に来た時の事件を思い出す。新一と水族館に来た理由は、「水族館ドッキリ再開ラブラブ復活大作戦」（小五郎と英理の別居を止めさせる作戦）の下見だった。蘭が今夜英理と会う約束をしていることを新一が言い当て、「今日はもう走るなよ！」という謎の言葉を蘭にかけたところで、二人は殺人事件に遭遇する。新一が事件を解決した後、雨の中を走って帰ろうとしたところ、蘭の上着のフードから携帯電話が落ちて側溝に入る。新一が推理しているときに入れてそのままにしておいたものだった。蘭が泣き出したので、新一は代わりを買うことを約束し、さらに、トロピカルランドに連れていくことを約束する。これが、新一が小学生の体にされるきっかけとなった。さて、現在の場面に戻って、新一のことを思い出して話をしたくなった蘭は、新一に電話をかける。話の成り行きで、前に来た時、蘭に走るなと言った訳を新一が解説することになる。新一は、蘭がノーブラだったと推理していたのだった。それを聞いて、蘭は「ちゃんと付けてたわよ、スポーツブラ‼」と怒る。新一の推理の間違いだった。
87	サクラ組の思い出（蘭GIRL／新一BOY）	6 蘭GIRL[前編]、7 蘭GIRL[後編]、8 新一BOY[前編]、9 新一BOY[後編]	86, 87, 89 巻（概要）	保育園の時の新一と蘭の物語である。前半の「蘭GIRL」で蘭から見た出来事を描き、後半の「新一BOY」で新一から見た同じ出来事を描くことで真相を明らかにするという巧みな構成である。平和に見える保育園の日常の裏に悪だくみがあったという話。新一の初めての推理が描かれる。しかし、保育園児の新一が事件を解決できるというのはさすがにおかしいので、父親の工藤優作が推理を完結して事件を解決する。最後に、新一は蘭に最初に会った時から惚れていたことが明かされる。