名探偵コナン 恋人たちのエピソード特集

• 71～73巻（概要、暗号文）
• 新一・蘭(3)（工藤新一変身場面、ホームズシリーズの引用）

蘭と新一の恋とミネルバ・グラスとアレス・アシュレイの恋が進展する。

蘭とコナン、小五郎、阿笠博士はひょんなことからロンドンに行くのだが、事件が発生。 蘭が新一に電話で相談するうちに、新一（実はコナン）がロンドンにいることが蘭にバレてしまう。 コナンはやむを得ずアポトキシン解毒薬を飲んで新一に変身し、蘭の前に現れる。 蘭からロンドンにいることを言わなかったことをなじられ、新一は成行きで 「オメーは厄介な難事件なんだよ！余計な感情が入りまくって、たとえオレがホームズでも 解くのは無理だろーぜ！好きな女の心を正確に読み取るなんて事はな！！」と言ってしまう。 これが愛の告白となった。

ミネルバ・グラスはテニスの女王で、アレス・アシュレイは元コーチ。 アレスはミネルバと結婚することになっていたが、ミネルバの父親がアレスの試合を 見に行く途中で交通事故に遭ったことを気に病み、選手もコーチも辞め、結婚話も無くなっていた。 事件が解決し、ミネルバがウィンブルドンで優勝したのを見届けたとき、 アレスは選手復帰を決意する。アレスは「女王を嫁にするには、俺も王にならなきゃいけないようだしな。」 というメールをミネルバに送っていた。

• 82～84巻（概要）
• 京極・園子(2)（園子の行動）

宝石の alexandrite が昼の光の下では緑に、蝋燭などの光の下では赤に見えるという話が出てくる。 このことは、クロムによる黄色の光の吸収と人間による色認識の仕組みの組み合わせによって最近説明された。

話変わって、本ストーリーでは、賭けの話が２か所で出てくる。それをまとめておく。

1. 鈴木朋子（園子の母）が京極真に「私と賭けをしませんこと？」と言う。その内容は、 京極が宝石を守り通せたら園子との交際を認めるが、失敗したら園子を諦めろ、というものだった。 結果的に、京極は宝石を守ったので、朋子は京極を園子の恋人として認めることになった。
2. 怪盗キッドが鈴木園子に「私と賭けをして頂けませんか？」と言う。その内容は、 自分が園子に変装したのを京極が見破れるかどうかということ。 京極は変装を見破ったので、園子が賭けに勝ったことになった。ただし、見破った理由は、 手の指の長さというロマンティックではないことだったので、園子の期待は裏切られた。 園子は、可愛さとか純真さとかもっとロマンティックな理由を期待していたのだった。

• 82～84 巻（概要、トリック）
• 高木・佐藤(3)（高木・佐藤のラブコメ）

ラブコメストーリーは以前まとめたので、ここでは犯人のアリバイに関わる時間的関係をまとめる。 子供の則也君に締め切った部屋でゲームをさせて3日間を2日間だと思い込ませるというものだ。 ちょっと無理があるかという気もするが、作者もそれを心得ていて、物語の中で これが曲がりなりにも成功した理由を登場人物に説明させている。

• 長須篤美：客、ペットショップ店員
• 戸谷麻央：客、書店員
• 九重純香：客、アパレル店店員
• 相島泰子：ウエイトレス

阿笠博士と少年探偵団がファミレス Danny's で食事をしていると、 女子会をしていた長須、戸谷、九重、相島のうち長須が、青酸系の毒で死んだ。 長須は、マリトッツォを食べているところだった。戸谷と九重も同じものを食べていることから、 誰がどうやって長須を毒殺したのかわからない。

宮本由美がコナンの推理を基に推理ショーをして犯人を明かす。 犯人は相島だった。毒は椅子を静かに動かすときに触りそうな椅子の裏側に塗っておいたのだった。 動機は、恋人だった芝見建弥が死ぬ遠因を長須が作っていたことだった。

ファミレス Danny's では、千葉刑事と小林先生、太閤名人と三池苗子、白鳥警部と宮本由美が それぞれ他の２組が同じレストラン内にいるとは知らず、お茶をしていた。 毒殺事件が起こって皆が鉢合わせし、浮気疑惑で互いが疑心暗鬼になる。

真相はこうだった。小林先生、由美、苗子が７日土曜日の夜にサプライズがあると言っていたので、 白鳥、太閤名人、千葉は恋人にプレゼントを用意しなければということで、それぞれ女友達に プレゼント選びに協力してもらっていたということだった。で、そのサプライズとは、 ザ・ナイトハーツという人気バンドのコンサートだった。