これは去年買って読んでいたのだが、そのときは読書ノートを書いていなかった。最近、スマホアプリ「名探偵コナン」 の読書ノートを作っているので、ついでに読み直してメモ。
この本は、映画「ゼロの執行人」を機に、安室透特集をしているものである。映画は売れて、興行収入 91.8 億円とか。 安室は、昔からいたわけではなく、75 巻の「ウェディングイブ」で初登場 (週刊少年サンデー 2011 年、コミック単行本 2012 年)。 この特集はそれから始まる。といっても、実は赤井秀一に変装したバーボンが 「黒き13の暗示~赤く揺れる照準」(67巻)に登場している。 ただし、そこでは変装だしはっきりバーボン(安室)とは描かれていない。はっきり安室として登場するのは、 「ウェディングイブ」からということになる。
安室の正体が明らかにされてゆく道筋は大体以下の通り。:
- 60 巻「赤白黄色と探偵団/W暗号ミステリー」:黒の組織で「バーボン」と呼ばれる探り屋が活動を始めたことを、水無怜奈からの情報でジョディとコナンが知る。
- 65 巻「探偵団vs.強盗団」:赤井秀一に変装した姿で出現。この時点では謎の人物。
- 67 巻「黒き13の暗示~赤く揺れる照準」:赤井秀一に変装した姿で出現。この時点でも謎の人物。
- 75 巻「ウェディングイブ」(本書):安室透が探偵として初登場。毛利小五郎の弟子になる。
- 76 巻「探偵たちの夜想曲」:安室透が運転の名手であることが明らかになる。
- 76,77 巻「命を賭けた恋愛中継」:安室透が警察関係者であることが仄めかされる。
- 78 巻「漆黒の特急(ミステリートレイン)」:安室が黒の組織の一員「バーボン」であることをコナンが知る。
- 78 巻「密室にいるコナン/謎解きするバーボン」(本書):安室がテニスの名手であることが明らかになる。
- 80 巻「甘く冷たい宅配便」(本書):安室がボクシングの名手であることが明らかになる。
- 80,81 巻「ジョディの追憶とお花見の罠」:65 巻などの赤井秀一似の男が「バーボン」の変装だったとコナンがジョディに明かす。 赤井秀一が本当に死んだかどうかを探っていたらしい。
- 84 巻「ギスギスしたお茶会(本書)」:安室の綽名が「ゼロ」であることがわかる。
- 84, 85 巻「緋色シリーズ(本書)」:安室が公安の一員の「降谷零(ふるや れい)」であって、黒の組織に潜入調査していることが明らかになる。
- 88, 89 巻「仲の悪いガールズバンド(本書)」:安室がギターの名手であることが明らかになる。 さらに、世良の兄が赤井秀一であること、赤井とスコッチと安室が互いに知り合いであることがわかる。
- 90 巻「裏切りのステージ(本書)」:スコッチの死の真相が読者に明らかになる。 スコッチは、公安から黒の組織に潜り込んでいた。ライ(赤井)に追い詰められて、赤井の拳銃を奪い、胸ポケットに入った携帯ごと自分を撃とうとする。 赤井はそれを止めるものの、誰か(実はバーボン(安室))が近づいてきて注意がそれた隙に、スコッチは携帯ごと自分を撃って自殺。 バーボン(安室)は、スコッチが自殺したことは分かったものの、ライ(赤井)がそれを止めなかったことを今でも恨んでいる。
なお、 安室透(別名:降谷零、バーボン)は、ガンダムのアムロ・レイと声優の古谷徹にちなんで名付けられたものだそうだ。